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8ページ ヒソカ ページ10

「どうしてヒソカがそんなこと聞くの」

イルミの声が明らかに不機嫌そうに言う。
手に持ってるロックグラスの中身を少し回すようにし、横目でボクを見る。

「ん?ちょっと興味があって。長男に婚約者はいないのかって」

「ああ、なんか前に居た気はするけど、覚えてないね。それに、家業を継ぐのはキルだから、婚約者を決めるなら今はキルが優先だね」

そう言って、グラスの中身を飲み干す。

「へぇーやっぱり弟優先なんだ」

「当然。ああ、でも最近母さんが少し言うようになって来た」

思い出したかのように言うイルミ。

「大変だね〜、ハンター試験あるのに」

「ああ、それは心配してない」

取れるし、なんて付け足すイルミに「自信ありだね」と返す。

その時ボクの携帯が鳴ったので、席を外して応答する。

『やぁ、A、キミから電話が来るなんて思っていなかったよ』

『不本意だよ。それより、私もハンター試験受けるから』

受けたくないけど、なんて言う彼女。

『へぇ、それは楽しくなりそう。でも、それだけじゃないでしょ、電話』

『…当日、本試験会場まで、ヒソカと同行したいんだけど…』

『構わないよ、ボクは会場に着いてから友達と一緒だけど』

『会場に着いたら別行動で構わない、お願いしてもいい?』

『おーけー』

それだけの会話を交わして、後日話し合おうと言う事で電話を切った。

「今年は退屈でずに済みそう」

そう、ボクは席に戻った。

「…何かいいことあったの?」

「情報屋、ハンター試験受けるってさ」

「へー」

興味なさそうに言ってるけど、実際は少し興味あり、だね。

「紹介しよっか」

「遠慮しとく」

その後少したって、解散した。


その頃Aは…

「なんで次の仕事ハンターライセンスがいるのよ。断りの電話入れようと思ったら、報酬弾むって言うからおっけーしちゃったよ」

はぁとため息が漏れる。

「取れるかな… ライセンス… 取り敢えず道中は心配ないとして… 本試験だよね」

彼女はまだ知らない。
いつの日か、夢に見てた王子様との再会が近い事を。

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ねこ娘(プロフ) - あの無感情のイルミをそこまでキャラも崩さずに描けるの尊敬します、、、主人公もイルミも感情がないはずなのにちゃっかり恋しちゃってる?感じがなんとも、、、ついに旅団と関わっちゃうのかぁ!!続きがとても気になります。更新頑張ってください!! (2020年3月20日 21時) (レス) id: d91513b7f5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてらんど(プロフ) - あぁぁぁ胸きゅんする!!! (2020年2月9日 18時) (レス) id: b348ed70ca (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ワイワイタヤコンさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ありとあらゆる病原菌の自然宿主である黒猫さん» そう言ってもらえると嬉しいです! (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
ワイワイタヤコン - 好きすぎて、読み返してる。 (2020年1月16日 1時) (レス) id: c66835a7d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花ノ絵 | 作成日時:2019年11月28日 23時

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