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7歳のあの日から、度々ゾルディック家に訪れる機会はあったが、イルミに会うことは無かった。
このころ、まだ純粋な私は「もっと力を付けなきゃ」そう思っていた。
初めてイルミに会ったのは9歳の時。
すっかり試しの門にも慣れてその時は4の門まではギリギリ開けれる状態だった。
「ほら、イルミ、Aよ、挨拶してちょうだい」
キキョウさんに背中を押され、私の前には昔見た写真よりも少し大人びた彼がいた。
「Aと申します、よろしくお願いします」
頭を下げて挨拶しても返事が無く、顔を上げると、ジーっと私を見ていた。
「イルミ。君が婚約者?」
やっと口を開けたと思うと淡白な質問んだった。
「はい」
「ふーん」
その日の会話はそれで終わった。
夢に見てた王子様とは違って、無表情で無口で読めない男。
9歳の私の彼への印象はそれだった。
それでも、きっと私を助けてくれる。
この時は馬鹿みたいにそう思ってた。
けど、その日以来、彼に会うことはなかった。
そして10歳になると、私も仕事を貰えるようになって、ゾルディック家に行く回数も減り、5ヶ月に1度行くかどうかの程度になったと同時に、私の耳に婚約者の話は入らなくなった。
破談になったわけではないらしく、私の仕事の妨げになるんじゃないかと、周りが考えてした、配慮、らしい。
それから、さらに9年。
19歳の私はモートン家史上最強の暗殺者、になれるはずも無く、それでも今では兄様達と対等に渡り合えるくらいの力と技術を身につけていた。
けど、同時に、この頃の私は、より一層ここから出たいと思っていた。
その理由は私の念能力にある。
代々変化系の能力者が多いこの家庭で私は特質系、しかも戦闘に不向きな物ばかり。
それが原因で、両親は私に失望した。
1番上の兄だけが私を大事な妹として扱ってくれた。
この時、私はまだ、
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ねこ娘(プロフ) - あの無感情のイルミをそこまでキャラも崩さずに描けるの尊敬します、、、主人公もイルミも感情がないはずなのにちゃっかり恋しちゃってる?感じがなんとも、、、ついに旅団と関わっちゃうのかぁ!!続きがとても気になります。更新頑張ってください!! (2020年3月20日 21時) (レス) id: d91513b7f5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてらんど(プロフ) - あぁぁぁ胸きゅんする!!! (2020年2月9日 18時) (レス) id: b348ed70ca (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ワイワイタヤコンさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ありとあらゆる病原菌の自然宿主である黒猫さん» そう言ってもらえると嬉しいです! (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
ワイワイタヤコン - 好きすぎて、読み返してる。 (2020年1月16日 1時) (レス) id: c66835a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花ノ絵 | 作成日時:2019年11月28日 23時