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貰ったジュースを中々飲まない私を見て、頭を掻く男性。
「その… 飲まないのか…？」
そう聞かれ、めんどくさいので1口だけ飲むことにした。
「あ、じゃあ」
ジュースの缶を開け、一口、微量のジュースを口に含む。
その直後、彼に缶を返した。
「いらない」
そう言って、男性と目線を合わせてジッと見つめる。
「こう言う薬効きやしないけど、味が不味くなるからね、飲みたくないの」
そう言って離れると、バツが悪そうな顔をしてその男性は奥へと消えた。
私は、本試験まで何しよう、なんて思いながら近くの壁に寄りかかり辺りを見渡すと、先ほどと違って人数が増えていた。
見ていると、やがてその人数は300人程までにいってて、ライバルの数を思い知らされる。
ふとヒソカのいるとこを見ると、ある男性と話していた。
「…類は友を呼ぶ、か」
顔中に針を刺した長身の男性、胸には301の番号。あれがヒソカの言ってた友人か。
と思ったのと同時に、私はその人を知ってる気がした。
私は無意識に、そっと2人に近づいてたが、その時には301番はいなく、あっさりヒソカに見つかってしまった。
「こんなに近づかれるまでキミに気づかなかったよ」
どこか嬉しそうに話すヒソカ。
「…301番、何者なの」
「ん〜友達」
「似たもの同士だね、変人コンビ」
「彼に言ったら怒るかもね」
なんて言うヒソカ。楽しそう…
ヒソカと友達、それは多分念能力者、気配でもわかる。
「ふーん、なんて名前？」
「ん？ギタラクル、へぇ、興味あるんだ」
「要注意人物として」
そう言って、手を振りながらその場を去り、会場の隅に行き、鞄から1枚紙を出す。
そこに先程ヒソカから聞いた名前を書くが、それらしい情報は浮かんでこなかった。
「偽名… だよね」
だけど、この感覚を私は知ってる。
2年前のあの日も、私はそのどこか知ってる気配に釣られて彼の元へ行った。
念能力は自分で編み出すもの。
だけど私の
能力を身に付けてからは、怖くて彼の名前を書いたことは一度もなかった。
意を決してもう1枚の紙に、微かに震える手で【イルミ=ゾルディック】と書くと、私の予感は当たっていたみたいで、様々な情報と共に【ハンター試験287期受験者301番】と書いてあった。
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ねこ娘(プロフ) - あの無感情のイルミをそこまでキャラも崩さずに描けるの尊敬します、、、主人公もイルミも感情がないはずなのにちゃっかり恋しちゃってる？感じがなんとも、、、ついに旅団と関わっちゃうのかぁ！！続きがとても気になります。更新頑張ってください！！ (2020年3月20日 21時) (
レス) id: d91513b7f5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてらんど(プロフ) - あぁぁぁ胸きゅんする！！！ (2020年2月9日 18時) (レス) id: b348ed70ca (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ワイワイタヤコンさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ありとあらゆる病原菌の自然宿主である黒猫さん» そう言ってもらえると嬉しいです！ (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
ワイワイタヤコン - 好きすぎて、読み返してる。 (2020年1月16日 1時) (レス) id: c66835a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花ノ絵 | 作成日時：2019年11月28日 23時
