巴家(過去編) ページ4
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「巴A。それが今日から君の名だよ」
「は?やだよ何それ」
「私語を慎むね!」
「ははは、日和、手のかかる妹ができたね」
「まったくだね!悪い日和!」
貴族として生まれた。
そんな自分が接点を持つはずのないこの子を見つけたのはつい半年前。
自宅から少し離れた、父上の管理している軍事施設を一緒に見に来た時だった。
大きな大人の男の中に小さい女の子がいた。
気だるそうな表情だけど動きは早く、銃の精度も正確だった。
足も速くて見た目以上に力がある。
その後も何度か施設へ行った時、彼女を探した。
小さいその体で運命に抗わず、戦場と呼ばれる所へ行ったらそのまま死を迎えるのか?
子供ながらにそう思い悲しく、涙を流した。
救いたい。素直にそう父上に伝えれば、父上は優しく頭を撫でここのトップ...元帥と話をしてくると去った。
暫く話し、僕のボディガードを前提に巴家で引き取ることになったと聞いた。
「A!ついてくるね!僕のことは日和坊っちゃまと呼ぶんだね!」
「ぶは!なんだそれ!」
「お世辞にもいい匂いとは言えないからお風呂に入れてあげるんだね!」
「風呂!?やだよ!」
「逃がさないね!」
ただ死を待つだけ。そんな思いはさせたくない。
血も繋がってないし会話をして初めての日だけど
もう可愛い僕の妹なんだ。
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作者名:はなちゃ | 作成日時:2022年9月21日 22時


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