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ただの芸能人とファン3 ページ28

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「解散発表の時は泣いたしどうなっちゃうのかと思ったし!」

「コッコッコわしもあの時は思わず泣いてしもうたわぁ」

「そうだよね!それにも釣られた〜」



ついその場で離れるのが惜しくて、こはきゅんの自宅マンションへお邪魔してしまった。

後輩がどんどん増え、仕事が忙しくて心に余裕がなくなってたはずなのに彼と話をして笑顔を見る度、悪い感情が消えていくのだ。


元Crazy:B 桜河こはく
身長178cm 体重68kg
B型 2/5生まれ

ファンなので。
知れる情報は知っているんです。

彼は初めて知った時より背が伸びていた。
アイドルを引退して俳優になった。
恋愛ドラマは見ないようにした。
アクション系もこなし、筋肉もついていた。


私は君と会わない間に、色んな人から結婚を前提とした申し込みも受けたが断ってしまった。



『ごめんなさい、人を待ってるので』



真剣に考えてくれた人対してまるでナンパを断るような言い方をした。
ただ私は君しか見えていなかったから。
あの日々を夢だと思いたくなかったから。


グレーのソファの隣に座って話をしたり、聞いたりする彼はずっと待っていた桜河こはくだ。



「Aはん、ずっと見ててくれておおきに」

「ファンだからね」

「…ただの?」

「そう、芸能人とただのファン」

「友人、やなくて?」

「うん」

「恋人やなくて?」

「…うん?」



ふ、と笑うと先程の街の時みたいに私を優しく包み込んだ。



「恋人として、見てほしいんやけど」



あまりに至近距離で見る成長した彼は
随分と大人になっていた。
気絶しなくて偉い!と自分の中の肯定マンに喋らせ、何とか意識を保った。



「喜んで」



4年間の我慢は私の涙と共に流れ
そのまま彼に唇を奪われていた。

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作者名:はなちゃ | 作成日時:2021年6月26日 21時

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