今日:6 hit、昨日:16 hit、合計:13,961 hit
小｜中｜大
ただの友人8 ページ25
.
｢…でもね、こはきゅん。｣
すぐにキスできる距離。
だがぐっと堪えた。
どんなに好きでも、
夢を壊したくなかった。
｢私はあと4年くらい、我慢できるよ｣
そっと、こはきゅんの唇に人差し指を当てる。
どんな気持ちでアイドルを目指したのか、私はまだ知らないけど
テレビやSNSで見かける君の表情、姿はとても最高のアイドルで今はそのときではないとわかっていた。
驚いた顔をしたこはきゅんに笑いかけ、言葉を続けた。
｢大人になって、迎えに来てよ。｣
｢Aはん｣
｢アイドル頑張って、大人になって、一人前になったら抱きしめに来てほしいな｣
｢…Aはんには適わんわ。わしがどうにかして一緒にいたいと思うとったのに、そんな事言われてしもたら頑張るしか道は残されとらんね｣
顔を離し、困ったような寂しそうな顔でこはきゅんはそう言った。
大丈夫。私はずっと見守ってるから。
君を信じて待ってるから。
｢こはきゅん｣
｢ん｣
｢大好き｣
｢わしも、Aはん大好きやよ｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 81人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はなちゃ | 作成日時：2021年6月26日 21時
