ただの友人5 ページ22
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火曜日…
この日は燐音との約束があった。
約束と言っても大したことではないが
｢直談判やな｣
そうと決まれば話は早い
あいらに教えてもらった必殺動物でメロリン作戦を実行させなければならないのだ。
燐音よりこっちが優先だ。
燐音の寮部屋まで行くがきっとここにはいないだろう。
そう思いながらノックをしようとした
｢あれぇこはくちゃん何してンの？｣
｢燐音はん。ちょうどええな｣
｢あ？話か？｣
｢せや、ちと急になってしもたし断りやから直接のがええんかな思うて｣
｢なるほどねぇ〜、とりあえずニキのとこ行くか｣
棒付き飴ちゃんを舐めながらスリッパをどこぞのチンピラのようにパタパタさせて歩く燐音。
その後ろを歩く姿勢正しいこはく。
こうも違うのに同じグループでもトラブルにならないのは陰ながら燐音が色々と上手く丸め込んでいるからだ。
｢よ〜っすニキいるか〜？｣
｢げっ燐音くん。とこはくちゃんじゃないっすか〜！どうしたんすか？2人とも〜！｣
｢こはくちゃんが奢ってくれるって言うからよォ｣
｢んなわけあるかアホ。誰も奢るっち言っとらんわ｣
｢そぉんな事言っちゃって〜。…いいのか？上にバレても｣
最後だけ、目が笑っていなかった。
…あかんこれバレとるわ。
HiMERUはん…は言うてるわけないしな
｢別に誰から聞いたとかねぇよ。疑うな。俺っちがこはくちゃんの部屋の前''たまたま''通った時に気になることが聞こえちゃってよ。リーダーに隠し事か？｣
｢ちょ、燐音くん｣
｢…っ、｣
あの時か、部屋に誰もいないと思って油断していた。
目の前の燐音はどう足掻いても逃げさせてくれなそうだ。
…燐音は言う時は言う男だから
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作者名：はなちゃ | 作成日時：2021年6月26日 21時
