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ただの知り合い6 ページ17

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「ふぅ〜美味しかったあ」

「ようけ食べたなぁ」



ニキはんみたいに元は取れなくても満足できる程度には食べれた。

甘いものを口に入れては美味しそうにする彼女を何度もボケっと見てしまったせいか、不思議そうに頭を傾げる彼女に更に心奪われてしまった。



「せや、Aはんこの後なんか用事あるか?」

「特にはないかな〜」

「これ…HiMERUはんにもろたんやけど、行かへん?」

「え!新しく出来たところ?!行こう!」

「ほんま?嬉しいわぁ」



まだ、一緒にいられる。
そう思うと自然に心が弾んだ。

出会った日からどんどん感情が溢れてくる。

言葉にするには、まだ早い。




__




「ここやね」

「平日だから結構空いてそうだね!」



よかった〜と安堵する
HiMERUにもらったチケットをこはきゅんが窓口へ出し、QRコード付きのものと変えてもらった。

これ、Aはんの。と渡されたそれを入口ゲートに翳して進めば急に辺りは暗くなった。



「油断したら見失っちゃいそうだね」

「ほんなら、こうしてよ」

「さくらくん!」

「コッコッコッAはん暗闇でもわかるくらい真っ赤や」

「誰のせい…!」



この子は…!と震える
手を繋がれたのだ。しかもご丁寧に恋人繋ぎ。
私より10cmほど高い彼の身長は丁度良く、なんだか安心してしまう。

うぅ〜、、ずるい。耐えろ私。



隣でも真っ赤になってるとは知らずに頑張って握り返した

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作者名:はなちゃ | 作成日時:2021年6月26日 21時

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