▽mission174 ページ34
*
「いらっしゃいま…………あ、蘭さん園子さんいらっしゃい!」
「こんにちは〜Aさん!」
「こんにちは〜!!」
お花見事件から幾数日。
相変わらずコナンくんの周りでは事件が起こりまくっているが私は比較的平和な日々を過ごしました。日常万歳。
安室さんから謎の探りを入れられることもなく、追い詰められることもなく、キャッキャウフフ(※感じ方には個人差があります)しながらポアロで働いていれば、学校帰りの蘭ちゃんと園子お嬢様がやってきた。
制服姿の二人に微笑んで空席を指せば、今日はお茶にきたんじゃなくて……と笑顔で手を振られる。
なんだなんだと首を傾げれば、満面の笑みを浮かべた園子お嬢様が身を乗り出した。
「Aさん、ベルツリータワーのオープニングセレモニーなんて興味ありませんか!?」
「エッ」
「おや、ベルツリータワーといえばもうすぐ完成するという、あの?」
「安室さん!」
唐突に放たれたお誘いに素っ頓狂な声を上げれば、ちょうど奥にいた安室さんが戻ってきた。
補充用のコーヒー豆を手に微笑む安室さんにも園子お嬢様がお誘いを掛ける。
「もし良かったら安室さんも一緒に!」
「有難いお話なんですが、僕高い所が少しだけ苦手でして…………」
「え〜!そうなんですか、残念…………」
残念そうな顔をしながらにべもなく断った安室さんを内心ジトッと見つめる。
だってどう考えても嘘じゃん?高所恐怖症の男が観覧車の上で殴り合いなんざするか。私なら命綱あってもやりたくないね。
安室さんの申し訳なさそうな笑顔にスパッと諦めた様子の園子お嬢様が今度はこちらを向いた。
「Aさんはどうですか!?」
「あっエート、それはいつ…………」
及び腰でそう聞き返した私を不思議そうに眺めながら、園子お嬢様が日付を挙げる。
それを聞いて一瞬考える振りをし、私は眉を下げて笑った。
「あ〜ごめんなさい園子さん、その辺りレポートの締め切りが2本あって…………」
「え〜〜そこをなんとか!!」
「ごめんね、また機会があれば誘ってください」
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moo(プロフ) - 控えめに言っても言わなくても滅茶苦茶面白いです! (2021年7月13日 16時) (レス) id: 36860c259a (このIDを非表示/違反報告)
221B - 面白いです続編読みたい…いつか更新してくだされ…! (2021年6月14日 21時) (レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか(プロフ) - 面白すぎて夜中に一気読みしちゃいました笑続き首を長くして待っております! (2021年5月23日 1時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
Lapislazuli. Charlot.(プロフ) - 面白すぎてはまったw(。^。^。)最高 (2021年5月17日 19時) (レス) id: b8ccefd154 (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - 何度読んでも面白いです!更新待ってます!! (2021年4月27日 2時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:斗 | 作成日時:2019年6月7日 14時