【名探偵コナン】東大生、奮闘してるってさ。4

▽mission151 ページ11

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もちろんカメラロールに赤井さん関連の写真は入っていない。工藤邸にいる間は写真を撮らないように気を付けているし、沖矢さんの写真も撮らないようにしている。



が、それとこれとは話が別です。カメラロールはプライベート空間です。




一瞬拍子抜けして力の抜けた安室さんの腕を捕まえ、スマホを奪い返す。






「今度やったらメールで大人向けイラスト送りつけまくってそれを梓さんの前で見ざるを得ない状況に追い込みますからね」

「なんですかその妙に具体的な嫌がらせは」

「着払いで成人向け雑誌送った方がいいですか」

「反省しますからやめてください」






胡散臭かった笑みが苦笑いに変わり、安室さんは眉を下げながら軽く両手を上げた。


降参のポーズだと思っていいのだろうか。



心の中でひと息ついて私は口を尖らせる。






「いくらイケメンでも許されることと許されないことがあるんですからね」

「す、すみません……」

「次はないです」






今度はスマホのロックをしっかりかけて手元に置いた。

流石に諦めたのか、安室さんもカウンターの整理を始める。


その時私のスマホが鳴り始めた。着信である。


誰だ誰だと確認すれば、たった今話題だった人物から。




ちょうどこちらに背を向けている安室さんの神経がこちらに向けられているのを感じながら私は電話を取る。






「ハァイ真純、どしたの」

『急にごめんな〜、A姉！そういえばこの間のパンケーキ代、A姉に払ってもらったままだったなあと思ってさ』

「それ気にしてたの！？ああいうのは姉さんに奢らせとくもんよ」

『あ、甘えちゃっていいのか！？』

「ったりめ〜よ、私が何のためにバイトしてるとお思いかしら真純ちゃん？」

『へへ、ありがとなA姉！また遊びに行こう！』

「行きたいところとか見つけたら連れてったげるから遠慮なく言いなよ〜」

『コナンくんとか誘ったりしてもいいのか？』

「かわい子ちゃんが増えるのは大歓迎」

『A姉も大概コナンくん好きだよなあ』

「バイクで誘拐犯吹っ飛ばしちゃう真純には負けるかな」








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