【名探偵コナン】東大生、必死だってさ。3

▽mission139 ページ45

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「…………まあベルツリー急行のこともあったし、今回は何も盗んでねーから見逃すつもりだったけどさ……Aさんがちょっとひと言くれればコイツ捕まえられんだぜ？」

「やだあ〜ぼく結構怪盗とか好きなんです〜〜」

「てんめ〜…………」






そう、最初にも言ったが私は普通に怪盗キッドが好きなのだ。


そりゃあコナンくんくらいの能力持ってたら怪盗と相対する遊びにも手を出せたかもしれないけどさ、生憎そこまで強くない身としては無責任な野次馬くらいが丁度いいわけよ。



私とコナンくんの会話を呆然と聞いていたキッドが今度は私を指差し、コナンくんに詰め寄る。






「い〜やいやいや待て待て名探偵、コイツ何者だよ！！！！！！」

「ハハ、実はまだオレも分かってねえ！！！」

「そんな笑って言うことか！？！！？」

「いやあキッド様、あの時男子トイレの使用状況教えてくれてありがとね！！！私は女子トイレに入るけどね！！！！」

「しかもこっちも女の子かよぉ〜〜〜〜！！！！！」

「性別トラップ姉妹と呼んで欲しい」

「嫌だよ！！！！！」

「山崎Aです」

「ご丁寧にありがとよ！！！？！！怪盗キッドです！！？！！！」






興奮状態の私がキッドに絡まれて嬉しくないわけがなくて、混乱しているキッドと楽しそうなコナンくんとキャッキャ(※感じ方には個人差があります)していると、遠くの方からドガンとものすごい音が聞こえた。





「つーわけでAさんもこんな感じだし今回は見逃してやるよ、オレはね？」

「は？オレは、って……」





オレは、を強調していたずらっ子のように笑ったコナンくんに首を傾げたキッドの背後からすごい勢いの足音が近づいてくる。



雄叫びとともにキッドに飛び蹴りをかました本物の世良ちゃんと、吹っ飛ばされるキッド。




ぼくですか？ぼくはめちゃくちゃ無責任にヒュ〜世良ちゃんかっこい〜〜！！！とか言っちゃったのでコナンくんにジト目で見られてるところです。








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