【名探偵コナン】東大生、必死だってさ。3

▽mission121 ページ27

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その言葉の意味が分からないほど私も阿呆ではなかった。





「プロポーズ？」

「取り引きだ」

「Just a kidding.(冗談です)」

「ふむ、悪くない発音だな」

「このワードだけ猛練習したので」

「他にやることはないのか」





冗談はさておいて、赤井さんの意図は恐らく。


簡単に言えば進んで死を選ぶな、ということだろう。



もしくは、





「赤井さんが殺してくれるんですか？」





少し安心するとへらっと笑みが漏れた。


死ぬのは怖いが、正直一番怖いのは死ぬまでのプロセス。



もし私が組織の手にかかって死ぬなら、ただ始末されるだけというだけでなく情報を吐かせるため痛めつけられる可能性が高い。


拷問に耐えかねて私が情報を吐かないとも限らないし、情報を吐こうが吐かまいが苦しめられた上で消されるだろう。




その点赤井さんなら安心だ。


きっと苦しまないように殺してくれる。






「よ〜〜〜しその条件呑んだ！！！契約成立です！！！！」





立ち上がって赤井さんと握手しようと手を伸ばす。


少し苦笑した赤井さんも手を差し出してくれた。






「全く、本当に分かっているんだろうな」

「ったりまえですよ、生憎この命は取り引きの為の大事な担保なもんで」







互いの右手を握り合って、私は満面の笑みを浮かべる。


よ〜〜し今回もなんとか乗り切った！！！！頑張った！！！！！えらい！！！！！！！







「コナンくんいなくてほんと良かったァ〜〜〜〜！！！！！コナンくんへの説明は赤井さんからお願いしますね！！！！！！私無理、絶対やだ」

「清々しいほどの拒否だな」

「だってまあ赤井さんから言った方が多分コナンくんも納得しやすいでしょうし、あと単純に怖い。あの少年ほんとこわい」

「確かに頭の切れる少年ではあるが」

「頭の良さって学力じゃないんだなってまざまざと思い知らされてツラ…………」

「フッ」

「鼻で笑われた……」







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