【名探偵コナン】東大生、頑張ってみるってさ。2

▽mission85 ページ39

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そのまま互いに黙り込み、少し空気が沈む。


その空気をカランと崩すように、ドアベルの音が鳴り響いた。





「いらっしゃいま〜せ"ッッむろさんダァ！！！」

「誰ですかゼムロさんって……」





条件反射で挨拶をしてから入り口に目をやり、脳に飛び込んできた情報をそのまま口にする。


名を呼ばれた本人はめちゃくちゃ変な顔をしながら店内に入ってきた。






「こんばんは、コナンくんにAさん」

「こ、こんばんは〜安室さん！！」

「ラストオーダーまであと1分となっておりますがご注文お冷でよろしかったでしょうか！！」

「ハムサンドとコーヒーもお願いします」

「なんで自分の看板メニュー注文しちゃうの！？」






話題の人物の招かれざる登場にコナンくんは冷や汗を垂らしているし、私も普通に焦った。


あとそろそろラストオーダーの時間だから何も注文しないで欲しかったのによりにもよってハムサンドを注文しやがる安室さん。



ハムサンドはあんたの看板メニューでしょうが！！！！！



ここでポアロの裏事情的なアレを話しておくと、安室さんの看板メニューも梓さんの看板メニューも、一応全員が作れるように共有はされている。


私の看板メニューはまだない。デザート系攻めてみようかなとは思ってる。


とはいえここに来るのは常連さんが多くそれぞれの看板メニューは大体それぞれの店員がいるときだけ注文されるため、私や梓さんがハムサンドを作る機会は滅多にないのだ。



なのにこの男って奴はよ…………なんだよ抜き打ちテストかよ………………ヤダァ…………………………






「ちょうどいいタイミングで通りかかったので晩御飯をここで済ませようかと思いまして」

「ラストオーダーの時間知ってるくせに………」

「ええ、ギリギリセーフでしょう？」

「ギリッッッギリセーフですよクッソ…………」







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