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* story 1 ページ1





ここは、あおぞら高等学校。



この県では普通の学校で、中学を卒業して、皆が狙うような王道の高校。






普通の学校の、普通の生徒。





…の、はずだった。









いつもの様に、教室に入って席に座る。

授業が始まるまで近くの友達と喋って、授業が始まると前を向いて真面目に授業を受ける。

お昼は友達と中庭でお弁当。

学校が終わると、幼馴染の壱馬と2人で帰る。





壱「A〜」




お昼。 皆がご飯を食べに学食へ行ったり、友達とお弁当を食べている時間。


いつもは帰る時にしか会わない壱馬が、隣のクラスから私に会いに来た。




「あれ、珍しいね」


壱「何が。ていうかお弁当一緒に食べへん?」


「いいけど…」


壱「けどなんや」


「いや、恥ずかしいなって」


壱「どういうことやねん」




壱馬は、私の幼馴染で、小さい頃からずっと一緒だった。

母親が関西人なのもあって、壱馬もバリバリの関西弁。



だけど、顔が整ってて女子からはモテる。





壱「ほら、はよ行くで。Aに会いたいって言ってる人がおんねん」



「会いたい人?」



壱「ええから、屋上やから」




半ば無理矢理、私の腕を掴んで屋上に連れていく。




「もー…誰なの」




屋上について、ドアを開けると1人だけ屋上のフェンスにもたれかかっている人がいた。




「あれ?吉野くん?」



北「あ、三上さん」




そこにいたのは、同じクラスの吉野北人くん。

同じクラスなのに、喋ったことはほとんど無くて、関わりも少ない。

なんで私に会いたがってるのか不思議だった。




壱「あのな、北人がAと仲良くなりたいって言い出して」


「私と?」


北「うん、あんまり喋ったこと無かったけどずっと気になってて…」


「是非っ!私なんかで良ければ仲良くして欲しい…んですけど」


北「…けど??」


壱馬と一緒で、吉野くんも女子から大人気。

甘い顔立ちで、少し赤いパーマがかった髪の毛で、世にいうベイビー フェイスというやつ。


「…もっと、他にも可愛い子とか沢山いたんじゃ?」


北「いや、俺はAがいい」



(いきなり名前呼び…)



北「だめ…かな?」


「いやっ、全然…」


北「良かった!ありがとう!」



嬉しそうに笑う吉野くんは、やっぱり可愛くて…

女として負けてるなとか思ったり。



北「あ、お弁当食べよ?」


「うんっ」



2人でお弁当を広げる



その隣で、壱馬は何故か吉野くんを睨んでいるように見えた。

* story 2→



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ひろ - 凄い面白いです。続き楽しみです! (2019年4月14日 18時) (レス) id: f491a92039 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:莎嶌 美咲 | 作者ホームページ:http://misaki.saejii.jp  
作成日時:2019年4月13日 0時

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