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ここは、あおぞら高等学校。
この県では普通の学校で、中学を卒業して、皆が狙うような王道の高校。
普通の学校の、普通の生徒。
…の、はずだった。
いつもの様に、教室に入って席に座る。
授業が始まるまで近くの友達と喋って、授業が始まると前を向いて真面目に授業を受ける。
お昼は友達と中庭でお弁当。
学校が終わると、幼馴染の壱馬と2人で帰る。
壱「A〜」
お昼。 皆がご飯を食べに学食へ行ったり、友達とお弁当を食べている時間。
いつもは帰る時にしか会わない壱馬が、隣のクラスから私に会いに来た。
「あれ、珍しいね」
壱「何が。ていうかお弁当一緒に食べへん?」
「いいけど…」
壱「けどなんや」
「いや、恥ずかしいなって」
壱「どういうことやねん」
壱馬は、私の幼馴染で、小さい頃からずっと一緒だった。
母親が関西人なのもあって、壱馬もバリバリの関西弁。
だけど、顔が整ってて女子からはモテる。
壱「ほら、はよ行くで。Aに会いたいって言ってる人がおんねん」
「会いたい人?」
壱「ええから、屋上やから」
半ば無理矢理、私の腕を掴んで屋上に連れていく。
「もー…誰なの」
屋上について、ドアを開けると1人だけ屋上のフェンスにもたれかかっている人がいた。
「あれ?吉野くん?」
北「あ、三上さん」
そこにいたのは、同じクラスの吉野北人くん。
同じクラスなのに、喋ったことはほとんど無くて、関わりも少ない。
なんで私に会いたがってるのか不思議だった。
壱「あのな、北人がAと仲良くなりたいって言い出して」
「私と?」
北「うん、あんまり喋ったこと無かったけどずっと気になってて…」
「是非っ!私なんかで良ければ仲良くして欲しい…んですけど」
北「…けど??」
壱馬と一緒で、吉野くんも女子から大人気。
甘い顔立ちで、少し赤いパーマがかった髪の毛で、世にいうベイビー フェイスというやつ。
「…もっと、他にも可愛い子とか沢山いたんじゃ?」
北「いや、俺はAがいい」
(いきなり名前呼び…)
北「だめ…かな?」
「いやっ、全然…」
北「良かった!ありがとう!」
嬉しそうに笑う吉野くんは、やっぱり可愛くて…
女として負けてるなとか思ったり。
北「あ、お弁当食べよ?」
「うんっ」
2人でお弁当を広げる
その隣で、壱馬は何故か吉野くんを睨んでいるように見えた。
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ひろ - 凄い面白いです。続き楽しみです! (2019年4月14日 18時) (レス) id: f491a92039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:莎嶌 美咲 | 作者ホームページ:http://misaki.saejii.jp
作成日時:2019年4月13日 0時