ポンポン ページ26
*
季節は春。
私は、無事高校を卒業した。
ここで羽生君と出逢い、初めての恋をした。
嬉しい事も、悲しい事も、語りつくせないほど経験した高校生活。
この思い出の詰まった校舎を去ることは少し淋しい。
校舎を出て、この坂道を下れば、希望に満ちた新しい道につながっている。
羽生君とふたりで歩く、輝く未来へ続く道が―――
「羽生君との約束、何時だったっけ?」
「―――5時まで練習って言ってたから6時に駅前のカフェに。だって!」
ついに来た!
私は羽生君のいる東京にエイ子たちと卒業旅行に来たのだ。
早く羽生君に逢いたい。
羽生君の笑顔が見たい。
「A!久し振り!エイ子さんも元気だった?」
約束の6時を2分程過ぎたところに羽生君が手を振りながらお店に入って来た。
「羽生君…」
名前を呼んだだけなのに嬉しくて言葉が詰まってしまった。
きっとまた、泣き虫って言われてしまう…
「―――こらこら…泣くのは後からね…」
私にしか聞こえないくらいの小さな声で囁きながら私の頭をポンポンとなでた。
嬉しくて自分でも顔が赤くなっているのが分かるくらい頬が熱い。
しばらく雑談した後、羽生君の予約したお店に移動した。
羽生君お勧めのお店だけあって、どのお料理もすごくおいしい。
エイ子と、エイ子の彼氏の楽しそうに笑う姿を見て羽生君も満足そうだ。
みんなの笑顔を見る事が出来て私は幸せな気分に浸っていた。
*
72人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくら(プロフ) - 美珠葵さん» 美珠葵さん、こんばんは!そうですね…リメイクは初めてなので、やってみようかな?って気持ちに傾いています。とにかく楽しんで書ける事が私には一番な気がしますから…待っててくださいね!o(*^▽^*)o (2014年2月28日 23時) (レス) id: a07aa9f760 (このIDを非表示/違反報告)
美珠葵 - さくらさん» ありがとうございます!完結したばっかりなので、気長に待ちます!いつか、読める日が来たらいいなぁ~o(^o^)o (2014年2月27日 21時) (レス) id: 40bfafd00c (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 美珠葵さん» 美珠葵さん、こんばんは!コメントありがとうございます♪「カフェモカ」のリメイクって事ですか…う〜ん…(´ヘ`;) アリのようなナシのような…でも、そういうの面白いかもしれないですね(*^.^*)考えてみますね♪ (2014年2月26日 21時) (レス) id: a07aa9f760 (このIDを非表示/違反報告)
美珠葵 - 完結おめでとうございます!さくらsanが以前書いた「~カフェモカ」の羽生クンVer.が見てみたい…気がします。ムチャブリだったらごめんなさい(´・ω・`) (2014年2月26日 18時) (レス) id: 40bfafd00c (このIDを非表示/違反報告)
嵐(プロフ) - さくらさん» 羽生くん、記者会見で、いつも『早く練習したい』と言っているので惚れ直しました(*´ω`*) (2014年2月25日 22時) (レス) id: a79fc36d18 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくら | 作者ホームページ:http://massugu1211udream.web.fc2.com/
作成日時:2014年2月3日 21時