柱の少女は、狙われ体質。弐

捌拾捌 ページ41

(⚠もう一度言います、15巻以降の内容のネタバレ注意です！)




あまね「蒼天様は鬼舞辻の元に居たという報告を受けています。当時の状況、また得た情報ご教示をお願いします。」



『えーと、本当に不甲斐ない話なんですけどね。童磨に捕まっちゃって、そのままテレポートのような血鬼術で鬼の本拠地と思われる“無限城”という場所に連れていかれて…………ｶｸｶｸｼｶｼﾞｶ』

それから無惨の容姿から言動、その他琵琶鬼のこと等も事細かく説明した。私の前世と思われる記憶から得た情報も全て。

柱からの質問に答えたりもして、一応会議は終わった。





あまね様が退室されて、悲鳴嶼さん中心に柱のみで会議が続行する。




悲「なるほど……しかしそうなると私は一体どうなるのか……。南無三……」




一体何がどうなるのかと言うと、先程のあまね様の話によると、独特な紋様の“痣”が発現した者は誰もが例外なく25歳で死んでしまう。

悲鳴嶼さんは既に25歳を超えているから、痣が発生した場合にどうなるのか、確かにそれは疑問だ。




『私も痣なんて出たことないからなぁ……。もっと頑張らないとダメですね。』


私は一刻も早く痣を出したいため、無一郎くんが話した条件について考えていた。








冨岡「あまね様も退室されたので、失礼する。」


え……。


実弥「おい待てェ、失礼すんじゃねぇ。それぞれ今後の立ち回りとか決めねぇとならねぇだろうが」





今回の実弥は正論だ。流石に今失礼されたら困るよね。





冨岡「七人で話し合うといい。俺には関係ない」


伊黒「関係ないとはどういうことだ。貴様には柱としての自覚が足りぬ。それとも何か？自分だけ早々に鍛錬を始めるつもりなのか、会議にも参加せず……」




伊黒さんのネチネチが始まったにも関わらず、冨岡さんはそのまま立ち去ろうとする。







冨岡さんは何考えてるのか本当に分からない。

私も天元さんとかに思考回路が全く読めないとか言われるけど。




彼は口数が少ないからな……つまり口下手なだけだと思う。


私は人と関わったりするのが割と好きだから、冨岡さんのことにも結構興味があったりする。

それに、冨岡さんは本当は優しい人なのも知ってるから別に全然嫌いじゃない。というかむしろ好き。




だけどなぁ……今回はちょっと言葉が足らないんじゃないかと思う。

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