柱の少女は、狙われ体質。弐

伍拾弐 ページ4

『宙の呼吸 参の型 天の渦』

私は複数の箇所にあらゆる方向から深めの傷を残していく。




煉獄さんと合わせて攻撃をすれば猗窩座も少し劣勢になる。



炭治郎が加勢しようと動いてる。

煉獄「動くな！傷が開いて致命傷になるぞ！待機命令！」



炭治郎はその声に従った。





煉獄「炎の呼吸 伍の型 炎虎」

猗窩座「破壊殺 乱式」





猗窩座は煉獄さんに集中的に攻撃を浴びせる。

私も怪我はしている。かすり傷は沢山できたけど、後に残るほどでもない。





土煙が掠れて煉獄さんの様子がはっきりと見えた。






『煉獄さんっ！』

煉獄さんの左目は潰れて、内臓や骨も損傷しているよう。








なんで、私だけ狙わないのだろう。鬼に対してこんなにも怒りの感情が湧いたのは初めてかも。

『なぜ私だけに攻撃しない！？』

猗窩座「俺は女とは闘わん。闘っても無駄だと分かっているからだ。女は弱く脆いのだ。」









『いい加減に人を侮辱するの、やめてよね。ほんっと頭に来る！

宙の呼吸 肆の型 流星の舞』

次々と猗窩座へ攻撃を仕掛ける。




煉獄さんが回復(呼吸で止血したり)する時間を稼ぐためでもあるけど、ほんとに此奴の物言いには腹が立った。








猗窩座「下がっていれば良かったものを……」



『だからそういうのがウザイんだってば！』









猗窩座の腕が私の腹目掛けてきた時、私は彼の背後へ飛んだ。

攻撃が空振りして困惑する彼の首に刀が当たる。

速さでは猗窩座さえ上回ることができた。






だけど、思っていたより首が硬い。

両手で空中から刀を押し込む。





私の不意をついた攻撃に驚いだ猗窩座が振り返る。






あと少しで首を完全に斬れるというところで、

顔面を目がけて、パンチがとんできた。









衝撃で列車の方まで吹き飛ばされた。

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