柱の少女は、狙われ体質。

伍 ページ6

しのぶ「まぁ、良いじゃないですか。大人しくついて来てくれましたし、処罰は後で考えましょう。それよりも私は坊やの方から話が聞きたいですよ」






しのぶさんが少年に水を与えた。

少年は喋り出す。





少年「俺の妹は鬼になりました。でも、人は喰ったことはないんです！今までも、これからも、人を傷つけることは絶対にしません」







へぇ、もし本当ならとても珍しくて凄いことだ。

それに、私の直感だけど、彼は嘘をついていないと思う。

きっと彼は良い子だ。





芯のある良い目をしている。








でも、



伊黒「くだらない妄言を吐き散らすな。そもそも身内ならば庇って当たり前。言うこと全て信用できない俺は信用しない……」


悲鳴嶼「あぁ……鬼に取り憑かれているのだ。早くこの哀れな子供を殺して解き放ってあげよう……」









柱の皆、特にこの2人は頭から否定している。


こんなに頭ごなしに否定されちゃあ少年も可哀想だ、とまたもや 同情してしまった。






それでもなお、少年は叫び続けている。

ほら、きっとこの子は単純なだけ。素直で正直なんだよ。









すると、しのぶさんが、こちらに視線を向ける。







「Aさん？貴方が意見しないことは珍しいですね……どうかしたんですか？」





確かに今日は冨岡さん並に発言してないな。








『いや、どうもしてないけど……。

私は、彼の言葉を信じてもいいんじゃないかなって思う。』









煉獄「理解し難い！Aはどうしてそう思うのだ？」




特に理由はないんだけどな……






『直感。』









柱＆炭治郎「「「……。」」」

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