◆ ページ4
◆
手紙を手にしたすずが前に出る。
「紅愛さんへ
いつもありがとうございます。
私は紅愛さんの、メンバーの面倒を見るお父さんみたいなところが好きです。厳しい一面もあるけれど、そんなあなたのおかげで頑張れているメンバーもきっといると思います。私はあなたの強さと真っ直ぐな目に励まされて、日々のレッスンに取り組んでいます。
華やかなあなたは私たちの指標のようなものに思えます。人の嫌がることをしないあなたは、人望もあって、素晴らしいお姉さんです。
活動に一途で、芯のあるあなたが大好きです。これからもよろしくお願いします。
すずより」
彼女は透き通った声で手紙を読み上げた。
「じゃあ最後に3年生の私達からのメッセージを聞いてね！」
未来が私の目を真っ直ぐに見る。
「紅愛！お誕生日おめでとう！
紅愛がいると気持ちがシャキッとして『よし、今日も頑張ろう！』って思えることが多いです。
これからも精一杯、一緒に頑張ろうね！
素敵な1年を過ごせますように！」
そして、すみれがポケットから手紙を取り出して読み始める。
「〈ガヤさんへ〉
お誕生日おめでとう‼︎そしていつもありがとう(＾∇＾)
なんか恥ずかしいけど、今日は日頃のおれいを込めて手紙を書くことにしました。
ガヤさんは本当に頼りになります。
というか頼りにしてます‼︎ホントに‼︎同じグループで活動出来てるのが奇跡です(運命の出会いってやつ)ガヤさんにであえてよかった！
何でもできて、かっこいい・・・アタシはそんなガヤさんが大好きです(＾∇＾)生まれてきてくれてありがとう(＾∇＾) (ありがとうって2回も書いちゃった^^;手紙って難しいね)
〈遠藤すみれより〉」
読み始めてから段々顔が赤くなり、読み終わった頃には顔が真っ赤になっていた。
◆
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花乃子 | 作成日時：2022年11月23日 15時
