許してください･･････【名前変換オリジナル】 (ページ2)

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第二話ページ2

「うっそーん･･････」

なんともふざけた独り言だと自分でも思うが、これは大問題だ。絵を描こうと思ってたのに･･････

「鍵、藤井に預けてるんですか？」

「いぇす･･････」

ショックで固まっている私に声をかけてきたのは涼真だ。声をかけてきたといっても、別に心配してくれている訳ではない。

「じゃ、俺と遊びません？」

こうだ。知ってた。まぁでも、部室に入れないのに絵を描くことは出来ない。･･････何故かって？あんなの描いてるなんてバレたら、今後生きていけなくなるから。

「何するの？それによって変わる。」

「ナニするの？って、そんなことは･･････」

「三回死んで」

この年の男子は、なんでも下ネタにする。私はまだ大人じゃないから、聞き流すことは出来ない。

「そんな照れなくてもいいですよ！梨華さんも下ネタ好きでしょ？」

「･･････」

呆れて何も言えない。そのまま部室の前に座って、本を読むことにした。

･･････集中出来ない。やっぱり部室じゃないとダメなのだろうか。ちょっと待て。着替えをどうする？ヤバい、これは大問題だ。

「てか、梨華さん着替え･･････」

いつの間にか隣に座っていた隼人が、私の心を読んだかのようにその話題を口に出す。

「俺らの部室で一緒に着替えます？」

こいつもいつの間に座ったんだろう。涼真もニヤニヤしながらふざけたことを言う。

「いや。トイレで着替える。」

というか、皆遅いな。いつもこの時間には揃ってるはず･･････

「今日休みじゃないよね？」

思ったことをそのまま口に出してしまった。でも、驚くことなく隼人が答えてくれる。

「あー･･････可能性はありますね」

「マジかぁ･･････でも、皆来ないし私帰ろっかな」

立ち上がって準備を始めると、バッグから一冊のノートが出てきてしまった。私が慌てて拾おうとすると、涼真が拾ってしまう。

「これ、なんですか？見ていいやつ？」

「だ･め！！！」

大声で涼真の質問に答えて、ノートを返してもらう。こんなの見られたら、これからどういう顔をして生きていけばいいか、分からない。知っているのは、奈乃だけでいい。

私は、一般的に言う、腐女子だ。だから、さっき落としたノートは『妄想』を詰め込んだノート、というわけだ。