夏の星座

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マネージャーさんに伝え、優太の家で車を降りる。
既に泊まる用に準備してある。
優太なら、きっと聞いてくれるって思ったから。

岸「で、どうしたの？相談って」

廉「あ、聞いとったんや。」

岸「いや、神宮寺から聞いた。」

廉「素直か！」

岸「えーごめん？」

廉「ええよ、呼んでくれたし！」

岸「無理矢理来たんじ「何なん？」イエ、何でもありませんっ」



一通り笑って、ふーと一息。いくら優太だからって、自分の事を話すのは緊張する。



廉「この前さ、皆に迷惑かけたやん？自分の不甲斐なさやけど、皆の邪魔になりたくなかったのはもちろんなんやけどっ」


廉「紫耀に呆れられたらって怖かった…もっと前もな？KINGの時も、同じ様な…どうしていいか分からんくらい焦ってた時があってん。」

岸くんは何も言わずに聞いてくれる。

廉「いつも、紫耀と比べてしまって、勝手に落ち込むねん。」

岸「…」

廉「ずっと一緒にやって来て、何でも出来る紫耀の横に居るのが辛かった。でも、何とかして紫耀の横に居たかった。踠いてたんやね、どうしたらって…。紫耀の横に居るだけで必死やった。」

岸「紫耀は、廉が必要ないなんて思わないし、紫耀も廉と一緒に今までやって来れて嬉しいと思うよ？」

廉「…っ、優太は優しいなぁ。俺、誰かに言われたかったんやと思う。紫耀の隣に居て良いって。」

そう、自信がなかった。でも、認めて欲しかった。
優太が優しく笑ってくれて、何だか共感して貰えた気がして、心が軽くなった。
本当に有難い。

話をしていくうちに、緊張もほぐれて、酒も進む。何だかミッションをクリアしたような晴れやかな気分になった。


廉「大体さ、思春期前後から異次元のスターとセット扱いされてみ？グレるで、ほんまに。笑」

岸「ははっ違いねぇ！でも、廉は逃げなかったんだね、偉いじゃん！笑」

廉「ほんまに何でやろね、意外と紫耀の横は俺や！って思い込んでたからなぁ」

あの頃、どんなに辛くても留まることしか考えられなかったのは、何よりも紫耀といる事が大切だったから、だろうか。


岸「本当に紫耀が好きなんだね。」

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