ゴールド・ハニー (ページ6)

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◎ ページ6

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JK「Aさぁ、」

『うん。』

JK「今回の展覧会観に行こっかな。」

『え～時間ないんじゃないの？』

JK「行きたいけどそうなんだよね…。」

ジョングクはやっぱり人気だしいつも忙しそうにしている。コンサートや、撮影、バラエティーにレコーディング。彼がほとんど帰ってこない日が何日も続くことだってある。

だから、展覧会なんて絶対に忙しくて来ないだろう、と踏んだわけだ。ついでに、ちょこっとジョングクを主役にしたキャンバスも描いちゃえ。

なんて、軽い気持ちで来ないものだと思っていた。

JK「やっほ。」

『待て待て、何でいる。』

JK「来ちゃった。」

片手を挙げて爽やかにジョングクが登場したのは
割とパラパラと人が入っていた夕方。

…展覧会に一人で来るなんて、思えば初めてかもしれない。いつもナムジュンさんとか、たまにテヒョンさんとかと来てたみたいだし。

ジョングクは一人で来たら、怪しまれるからって
絵画に通じているメンバーを連れてきたらただ着いてきたと思われやすいのが理由だったそうだ。

…結婚してオープンになったとはいえ、
私はまだギリギリ一般人としての面目を保てている。元々本名を明かしていないアーティストだったし、名前は知れ渡っているみたいだけど。

JK「Aも一緒に見よーよ。」

『…やだよ、恥ずかしい。』

JK「良いじゃんか。デートデート。」

そう言われた頃には、既にジョングクに腕を掴まれていた。