ゴールド・ハニー (ページ35)

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◎ ページ35

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JK「せせせ、先生!?」

「そんな冷たい手ではダメです。
ほら、パックで手を温めて。」

氷枕のあったかいバージョン、そのようなものを渡され、必死に手を温めた。

……間近で見ると、動いているのが信じられない。
お腹の中で動き回ってたのは知ってるんだけど、それでも実感が湧かなかった。

「首支えて、抱っこしてみましょう。」

JK「は、はい……、」

「まずは息子くんから。娘ちゃんには待っててもらいましょう。」

JK「せ、先生動いた、わ、ちょ、」

「当たり前でしょう、人間なんだし。
チョンさんって奥さんが言われた通りだわ、」

JK「……え？」

くぁぁっ、と小さな口で欠伸をする息子は
俺の欠伸姿にそっくりだった。

"『2人とも小さいけど、肩に乗せられた時に、
温かくて、きっとあの感触は忘れられないなぁ。』"

JK「…頼まれたんですか？」

「…それは何とも。ただ、不安なんだろうなーっていうのが伝わったので。」

JK「…めちゃくちゃ可愛いです、2人とも。
先生、ありがとうございます。

忘れてました、僕、」

"ママより先にパパって言ってもらえるくらいに
この子たちに愛情たっぷり注いで生きていこうって。"

JK「不安なんて言ってられなかったです。」

「そうですか、その心意気をお忘れ無く。
ところで奥さんどれだけお見通しなのか…

今の台詞を思い出すだろうって言ってました。」

JK「そりゃ、まぁ。
…ゴールド・ハニーなので！！」

恥ずかしかったけれど、大事な君たちの記念日を
毎年全力でお祝いしていくからね。