ゴールド・ハニー (ページ13)

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…とても大きな会場、と惚れ惚れした先には
ジョングクの顔が大きくポスターとして貼られている。何も、彼だけじゃない。BTS全員が大きな姿で会場内に存在感を浮き立たせていた。

そんなに近くない距離だけど、充分に上から見下ろせるし、悪くはない。

…っていうか、どれだけ座席数あるんだろう。
改めてジョングク及び他のメンバーの影響力を思い知らされる。

会場を隅々まで観察していると横のご家族の会話が聞こえてきた。

「おんまぁ、ジウンみえないよ。だっこして。」

「ジウンごめんね、それはちょっと…。」

「…わかった。」

小さな男の子と、妊婦さん。
…偉いな、我慢するなんて。

『…あの良かったら、えっと、見ず知らずの人に言われても信じないと思うんですけど…。
息子さん、抱っこしましょうか？』

「……え、でもそんなの悪いし、」

『いえ、全然!!せっかく来たんですもん、
楽しんで帰りたいもんねぇ？』

「おねーちゃん、ありがとう!!」

とっても嬉しそうで可愛い。

「ジウン、ゆんぎすきなの。おねーちゃんは？」

『…え、』

…私は一応ジョングクということになるのか。
ペンって呼べないかもしれないけど、何だかむず痒くなって恥ずかしくなる。

『…ジョングクかな。』

「カッコいいもんねぇ、じょんぐく。」

『そうね。とっても、』

格好良いよ、ジョングク。