きみの弱いところ。【完】 (ページ6)

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■ ページ6

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『テ、テヒョン君!!こ、こういうのはですね、』

TH「何。恋人同士なんだから良いでしょ？」

『…で、でも、』

TH「駄目なの？」

こう言えば女は皆落ちる。
…言われる側だったけど、もっぱら。

おかしい。彼女と居るとどうも自分が変になる。
いつもの自分を保てなくなる気がしてならない。

『てひょ、…っ!!』

TH「ん、」

俺の服を着てるから。
別に、彼女に魅力があるわけじゃない。

理由に理由を重ねてしまうくらい何とも思わない対象。

容姿が良いわけでもない。
顔だって、美女と言えるほどでもない。

どうしてこんなに否定するほどタイプじゃないのに。

『だ、めっ…!!』

嫌だ、やめない。
息が苦しくなって止まっても。

俺はきみとのキスが嫌いじゃないみたいだから。

『…っ、』

また潤んでるね、瞳。
俺を映した瞳が濡れていくのが、気持ち良かった。

TH「口も弱いんだ？」

『ち、が、っ、』

でも欲しがってるよね。
ずるいよ、きみ。

TH「A、」

名前を呼んだのは2度目。

きみなんか、嫌いだ。