きみの弱いところ。【完】 (ページ4)

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彼女は口が弱い。ページ4

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JM「っていうかまだ続いてたんだ、チョンさんと。」

TH「…まーね、」

JM「お前清楚系がタイプだっけ？」

TH「うるさい放っておいて。」

JM「最短記録になるかと思ったのにさ、意外。」

確かにジミナの言うことも一理ある。
短い交際は1日で、長い交際は数えていない。

記念日だとかはどうでも良いと割り切っており
わざわざ花束なんて渡す意味が理解出来なかった。

その点では彼女は楽だ。
デートがしたい、もっと会いたい、など
何も望まないところは高く評価していた。

また、文句や愚痴を言うのも聞いたことがなかった。
根が真面目なのだろう、しかし交友関係は広くなさそうだった。

『テ、テヒョン君!?』

TH「一緒に帰んない、？」

『いや、でも…、』

あの出来事までは彼女と大学内で会うのは避けていた。だって自分のブランドイメージが下がりそうで嫌だ、という単純な理由からだった。

TH「何してたの、」

『傘持ってなくて…、少し収まるまで待ってたんです。』

TH「そーなんだ。」

一旦帰ろうとしたのだろう。
少し髪が濡れていた。

TH「…これ着ときなよ。」

透けそうだから、とは言いたくなかった。
雨のせいでギリギリ色が分かるくらいだったが。

『いや、でも…、』

TH「それしか言えないの？今日家来て。」

『は、はい…。』

同級生なのに敬語。
一体彼女の目に俺はどんな風に映っているのやら。

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雨で濡れた体を温めるには、ちょうど良い。
今日こそ、感じさせてみせよう。