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昼時。適当にカフェに入れば見慣れた顔に出くわした。
「お、テヒョンじゃん。」
TH「…おー、ソギョン。」
「お前最近顔出さねーから元気してるか気になってたんだ。」
TH「ぼちぼちってとこ。」
「カノジョ?」
TH「…あー、」
ソギョンは面倒な奴だから、噂なんてされたらとんでもない尾ひれをつけてあっという間に広がるだろう。
そうならないように、と言葉を濁してその場を後にしようとした。
「あんなのお前の好みじゃねぇだろ?妹?」
TH「おい、」
「意外とかわいーじゃん。」
俺の耳元で囁いた。
"やっていい?"
何かが破裂する音がした。
鈍い音を立てて、ソギョンの顔面に拳を目一杯叩き込んでやった。
「な、っ、お前!!!!」
TH「ふざけんなよテメー。
俺のだ、文句あるか?
…行こ、」
『…あ、』
無理矢理取った手からは震えが伝わった。
…何してんだ、俺。
別に、きみが誰の目に写ろうと構わない。
だって、きみは俺にとってそれだけの存在でしょ?
なのに、変なの。
こんなの、だって。
まるで、きみを他の男に抱かれたくない
ただの彼氏面をしている俺みたいじゃないか。
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作者名:鯢 | 作者ホームページ:https://twitter.com/3_sho_u0
作成日時:2021年11月1日 14時