65. まっすぐなヤツ ページ20
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あれから神楽木は何十回、何百回もバットを振りつづけている。
あっというまに日が暮れはじめて、紺野さんたちは眠ってしまった。
ホームランどころか、まだ一度もボールはバットに当たっていない。
それでも休むことなく、手の平を傷めながらも、神楽木は必死にバットを振っている。
「もう真っ暗になっちゃったね〜」
「ちくしょう…」
『……はい、ちょっと休んだら？』
すっかり真っ暗になってしまったのに、一向にやめる気配のない神楽木に、水のペットボトルを渡す。
一口飲むと、変なことを言いだした。
「お前、あぁいうのが好きなのか…？」
『は？』
「……さっきカッコいいって言ってたろ」
『いや、あれは言わされてたっていうか…』
「俺も打って、お前に言わせてやる」
ん？ え、いまなんて言ったの？
不思議に思っていると、神楽木は立ち上がり、再びバッターボックスに立った。
「絶っ対負けねえ…」
そしてバットをもういちど構え、飛んでくるボールを見据える――
“ …カキーン！ ”
「おぉっ、」
『すごーい！』
ついに、打った。ボールが、当たった！
そして次々と、神楽木は連続でヒットさせていく。
努力家っていうか、負けず嫌いっていうか…
１個のことにひたすら真っ直ぐなところ。
昔は嫌なヤツで、今は変なヤツだけど…
そこだけは、すごいと思う。
あと少し、もう少し…
気づくと私は、大声で叫んでいた。
『……がんばれっ、神楽木！！！』
“ カキーン！ ”
『「……？」』
“………ポンッ ”
「よっしゃー！！！」
願いが届いたのか、神楽木の打ったボールは見事にホームランへ届いた。
真っ先にバッターボックスに入ってハイタッチをし、みんなで喜び合う。
笑顔の神楽木と目が合い、思わず私も笑った。
神楽木と一緒にいると、笑ってることが多いのはどうしてだろう。
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I(プロフ) - 美紀さん» 美紀さん、ありがとうございます！！！…そんなそんなっ、読んでくださるだけでも有難いのにタメ語でお話するなんて恐れ多いです〜…((+_+)) (2018年5月31日 1時) (
レス) id: 408ad8cdff (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでと(^^♪作者さんタメでいいよ (2018年5月30日 19時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 由良さん» 由良さん、お読みいただきありがとうございます！！たったいま更新したので、ぜひお楽しみください(*^-^*) (2018年5月29日 21時) (レス) id: 408ad8cdff (このIDを非表示/違反報告)
由良 - 更新楽しみにしてまーす！ (2018年5月29日 16時) (レス) id: 3c3c648279 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 蓮さん» いえいえっ、蓮さんの後押しがなければ書くことができなかった作品なので、蓮さんに読んでもらえて本当にうれしいですっ！！ たったいま更新したので、ニヤニヤしながら(できるかしら笑)お読みくださいっ☆ (2018年5月26日 17時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2018年5月22日 18時
