46. 決めたんだ ページ1
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「いちいち呼び出すな、学校で会えるだろ」
学校に行く前に、海斗をうちに呼び出した。
昨日、やっと気づいたんだ。俺は…、
『わりぃ、お前の言うとおりだった。俺、花沢 Aが好きだ』
「だから、花沢 Aは馳 天馬とも…」
『極上の野菜炒めになってやんだよ』
「…は？」
『初恋のヤツだろうが関係ない。俺は絶対、負けない……絶対あいつを振り向かせる』
もう迷わねえ。俺は、あいつが好きだ。
「女にうつつを抜かさないんじゃなかったのか？」
『まともな恋もできねえリーダーに、誰が着いていこうと思う？』
「俺が何言っても無駄か…、」
『あぁ、もう決めた』
だから誰がなんと言おうと、俺はあいつを好きでいんだよ。
「…何だ？ この豚は」
『悪運をこの鼻で吸い込んでくれるんだ。すっげえだろ！』
「まさか…」
『べ、別にAにやろうとなんか思ってねえしっ』
「はぁ…、いつのまに下の名前で呼ぶようになった？」
『ぁ、いや…これは…、』
「愛莉の前では絶対、その呼び方で呼ぶなよ」
はぁ？ だからなんで愛莉が出てくんだっつーの…
生徒サロンの廊下でそんな話をしていたら、目の前からあいつが走ってきた。
『ぁ、A』
「……っ、」
『なんだよ、サボりか？』
“ ガシッ ”
「触らないでっ！！」
『どうしたんだよ……それより今日はお前に、』
「最初からコレが目的だった…？」
そう言って見せられたスマホには、次々とトーク画面に流れていくこいつへの中傷であふれていた。
“ 花沢 Aは孤児 ”
“ 破産した親に捨てられた貧乏人 ”
“ 花沢 A・馳天馬、婚約発覚 ”
……何だよ、これ。
「私のこと知りたいって言ったのも、この為？」
『なに言っ…』
「本当の私のことも、天馬くんのことも全部バラして笑い者にして……これで満足？」
『や、俺は…』
「よかったね、思い通りになって」
ヒドいよ……、神楽木。
昨日まで笑ってたこいつが、俺の目の前で…泣いている。
その泣き顔は、あの日のままで。
俺の胸を握りつぶすには、あまりにも充分だった。
『…おいっ、待てよ！！！』
「神楽木さんが貧乏人を追放したぞ！」
「賢人、気丈に振る舞え。Ｃ５らしく」
あいつを追いかけようとした俺を、海斗が引き止めた。
…違う、俺じゃない。
俺はお前のこと、もう傷つけねえって…決めたんだよ。
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I(プロフ) - 美紀さん» 美紀さん、ありがとうございます！！！…そんなそんなっ、読んでくださるだけでも有難いのにタメ語でお話するなんて恐れ多いです〜…((+_+)) (2018年5月31日 1時) (
レス) id: 408ad8cdff (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでと(^^♪作者さんタメでいいよ (2018年5月30日 19時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 由良さん» 由良さん、お読みいただきありがとうございます！！たったいま更新したので、ぜひお楽しみください(*^-^*) (2018年5月29日 21時) (レス) id: 408ad8cdff (このIDを非表示/違反報告)
由良 - 更新楽しみにしてまーす！ (2018年5月29日 16時) (レス) id: 3c3c648279 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 蓮さん» いえいえっ、蓮さんの後押しがなければ書くことができなかった作品なので、蓮さんに読んでもらえて本当にうれしいですっ！！ たったいま更新したので、ニヤニヤしながら(できるかしら笑)お読みくださいっ☆ (2018年5月26日 17時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2018年5月22日 18時
