短編集 V (ページ3)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:24,616 hit

3 ページ3

・

『それが彼女の特権でしょ？』

「とっけん……」

『そう』

「大貴くん大好き！」

いつのまにかちゃんと目が見れるようになっていて、大貴くんセレクトで映画が始まった

「、……！……わ！ま、って…、」

『ん？』

「これって、こわいやつ、？」

『そうだけど』

「むりむりむりむりむりむりむり！！！！」

テレビ画面が凄いことになって見ることができず、大貴くんの腕にしがみついて大貴くんの方を向くと頭をぽんぽんとしてくれて、リモコンを操作して止める

『悪りぃ、イジワルし過ぎた』

「死ぬかと思った、」

『ごめんごめん』

「一緒に寝てくれたら許さなくもない」

『そのつもりですけど？』

「じゃあ許してあげる！

『本当は怖くて1人で寝れないくせに』

「や、やっぱり1人で寝るし！」

『俺の家ベッド一つしかないけど』

「ソファで寝るもん」

『1人で寝れるんだ？』

「寝れるもん」

『じゃあ、おやすみ』

「お、おやすみ」

そう言って大貴くんは隣の部屋に入っていった
よし！寝よう！って思ってもさっきの映像がフラッシュバックして頭の中がゾンビに占領されてきて、怖くなって大貴くんが入って行ったドアをノックしたら、
んー？って聞こえて入ったらスマホを弄ってる大貴くんが間接照明によって照らされていた

『1人怖くなった？』

「いじわる」

『俺は隣にAがいなくて寂しい』

「ズルいよ」

『ほらおいで』

その言葉に甘えてお布団に潜り込み大貴くんにこれでもかってくらい抱きつくと、潰されそうなくらい大貴くんも抱きついてきてくれた

「んっ…………」

『おやすみ』

「おやすみ」

『…っ、！…………』

ずっとズルい大貴くんに仕返しをしたくて私からちゅーをすると少し固まって、もう一回！もう一回！と言って寝かせてくれなかった大貴くんでした

END

・