★かくれんぼ ？？？？？×鳥井 希 呪鬼パロ ページ37
？？？？？side
「…………」
何かを口にするでもなく黙って俯き歩き続ける。
腰の辺まである冷たい水を掻き分けながら進むがどうして自分がこんなことをしているかも分からない。
自分がどれだけの間こんなことをしているかも分からない。
けれど自分の事を忘れてしまうくらいには長いことこうしているのではないだろうか。
空は臙脂色に落ちこぼれており、夕日のような”何か”が俺の今使っている海のような黒い大きな水溜まりに落ちていく。
波は立たず俺が歩く度に波紋が生まれるだけ。
遥か遠くから絶えず誰かの声が聞こえる。
子供の笑い声や泣き声、歌声なんかも聞こえて来た。
あぁ、この歌はもしかしたら聞いたことがあるかもしれない。
卒業式で歌う歌だ。
その記憶を手掛かりに次々と芋づる式に記憶が引っ張り出される。
自分の名前は”猿山 らだ男”。
小学校教師をしていた。
6-1の担任で、そろそろ卒業式も近いと今聞こえている歌を練習していた筈。
ならどうして、俺はここに居るんだろう。
思い出せない。おもいだせない。オモイダセナイ。
帰らないと、と思う一方体が重くなっていく。
鉛のように重くなってゆるりゆるりと黒い水溜まりに身体が吸い込まれていく。
咄嗟に左腕を空に掲げたが誰かが俺の手を握ってくれることはなかった。
いつ無くしたのか左薬指に付けていた指輪が無くなっている。
そこで俺の意識は途切れた。
鳥井 希side
「じゃあゾム後でなー！」
「おう！」
卒業式を終え、4月から通う中学校の制服に身を包んだ彼らが遠ざかっていく。
皆で遊ぼう、ということになったのだがおれは行きたい場所があったから後で合流、という形にしてもらった。
校舎裏に足を進める。
するとそこには学校には相応しくない程真っ赤な鳥居があった。
おれの苗字も”とりい”だったから何だか親近感を覚えて放課後は良くここに来たりしたっけ。
なんでここに来たかったのかは分からないが多分その親近感を最後に味わう為なのだろう。
鳥居を潜ると奥に小さな祠があった。
こんなものあったかな、と不思議に思いながら近付くとそこには猿の偶像が祀られている。
なんでよりによってこんなものを祀っているんだ、と思わずその偶像に手を伸ばした時。
「……ゾム」
ふと、その手を誰かに掴まれた気がした。
大きくて硬い手。
耳元で呟かれたその声はいつものやけに間延びした声ではなく、低く忠告するような声。
その声の主は。
「らだ男先生…ッ」
おれが名前を呼んだ頃にはもう先生の気配は無くなっていた。
おれはその場に座り込む。
「……もう、こんなかくれんぼ、終わりにしようや」
そんな声が祠に響いた。
ピッピ168号さんリク！ ○○しないと出られない部屋！？ sho×shp ♡→←▼続き▼リハビリ中です
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ぽっとけーき(プロフ) - ここでのリクエストは更新停止中の続編(https://uranai.nosv.org/u.php/novel/hana2006094/)に書かせて頂きます (8月5日 19時) (
レス) id: 300a10b231 (このIDを非表示/違反報告)
けちゃっぷ - グロい系は地雷なのでその辺よろしくお願いします！ (8月5日 0時) (レス) id: ab3c60d0f5 (このIDを非表示/違反報告)
けちゃっぷ - 初コメ&初リク失礼します！syo×siがみたいです... ちなsiさんは受けでお願いします！ (8月5日 0時) (レス) id: ab3c60d0f5 (このIDを非表示/違反報告)
ミール - クロノアさんが攻めのトラゾーさん受けがみたいです！！ (7月23日 19時) (レス) id: 9c2c150933 (このIDを非表示/違反報告)
憐華 - ぽっとけーきさん» わかりました………！ありがとうございます、！！ (4月26日 0時) (レス) id: fab616ee26 (このIDを非表示/違反報告)
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