カタオモイ。【片寄涼太】

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『涼太！友達出来たんだよ！！』




休憩時間に涼太と話す。
とにかく1番に伝えたかったの。



涼太「おぉ！良かったじゃん」




『うん！』




涼太「....今日はその子と一緒に帰る？」




『ランちゃんね、途中までは電車一緒だけど1駅前で降りちゃう。』




涼太「そっか。俺も友達とは一緒に帰れないから。」




『んー、、じゃ一緒に帰ろ！笑』




涼太「いや、でもその友達いんじゃん」




『涼太のこと紹介するからさ！ね？』




涼太「うん。じゃあ....」




そう言って教室を見渡した涼太。
誰か探してるみたいで私もぐるっと見渡した。




涼太「....あ、いた。玲於ー」




玲於「ん？なに？」



涼太に呼ばれて近づいてきた人は
私が初めて話す人で
私よりは高いけど男子にしては低めの身長で
顔にほくろがたくさんある人。




ポーカーフェイス？ちょっと怖い感じする....




涼太「この子。さっき話してた幼馴染のAね笑 仲良くしてやって。友達少ないから笑」





『....友達少ないは余計。』




玲於「なんか話に聞いてた通りの子じゃん笑 よろしくね、Aちゃん？」




涼太は私のことどんな感じの子って
この人に説明したんだろう。。




『....よろしく。玲於くん？』




涼太「ぎこちなさ過ぎない？笑」




『だって........』




玲於「あぁ、もしかして人見知り？」




涼太「そうなんだよなー笑」



『....最近は直ってきたけどやっぱ無理』



涼太「俺がいないとなんにもできないしね笑」




玲於「....ん？付き合ってるわけじゃあないんだよな？笑」




涼太「当たり前じゃん？」




“当たり前”....それ結構傷ついた。




友達なのが当たり前。
付き合うことなんてないんだよね。




分かってるはずのこと。
今更知るとまた悲しくなってきて




『じゃ、また帰りにね』




その場から逃げるように去った。

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