カタオモイ。【片寄涼太】

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Aside





久しぶりに泣いて疲れたのか、
昨日の夜はすぐに寝てしまった。





朝、いつもよりも早く目が覚めて
携帯のアラームを解除する。





『....あ、今日、、金曜日じゃん』





朝独特の掠れた声でそうつぶやく。





あと2日もしたら4人でお出かけの日。





映画見て、、そこから何するんだろ....





そんなことを考えて、少し気持ちを明るくしてみた。....こんなの、私らしくないよ。





ﾊﾟﾝｯﾊﾟﾝｯと自分の頬を叩いてベッドから降りる






準備も早めに終わったし、今日は1人で行こう





いつも家の外で叫びながら私を呼ぶ“あいつ”もまだいないみたいだし。











玄関のドアを開けると











涼太「........よっ、今日は早いじゃん笑」















そうやって微笑む涼太がいた。













『...........』





涼太「朝はまず、おはよう なんでしょ？笑」





『....おはよ』





涼太「よし、、いい子じゃん笑」





あぁ、いやだ。いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ。





なんでかな....




なんでなのかなぁ....




なんで、、




今日に限って




早く来てんのかな....









涼太「ほら、行くよ？」

「何、元気ねぇじゃん笑」

「なんか顔もいつもと違うくね？笑」

「....昨日玲於と何かあったの？」






『....なんでもない』




涼太「機嫌、わる笑」




『....行こ』





















ほんとは嬉しいんだよ。

すごくすごく嬉しくて。

私のこと見てくれてて。

顔むくんでるのとか

普通気づかないじゃん。



でも今は、今だけは

会いたくなかったの。












こんな自分がいちばんいやだ。

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