story25 ページ24
『ごめん。私先に帰るね」
早くここから離れたくて。
「あ、A!」
愛莉の声を背に私はサロンの階段を降りた
飛び出した私を追ってきた晴。
晴に追い越されて目の前に立たれ、足を止める。
なんで追いかけてくるの??
晴「何で勝手に帰ってんだよ」
『勝手じゃない。先に帰るって言ったでしょ?聞いてなかったの?メグリンの楽しそうに話してて』
晴「あの女とは、何でもねえから」
『どうでもいいよ。別に関係ないし興味ないから』
晴「は…?」
『仲良くなるチャンスじゃん。相手はあのメグリンだよ。そう思うでしょ普通。晴もああいう子がタイプだったんだね!知らなかった!』
私は泣きながら言った。
でもこれ以上晴と話したらもっと傷つきそうになる気がした
晴「おい待てよ!」
歩き出そうとした私の前を塞ぐように立つ晴。
晴「なに泣いてんだよ。普通とか知るか!俺が一緒にいたいのは…」
『どいて?邪魔』
私の突き放すような言葉に動きが止まる晴。
その晴の表情を見て一瞬言い過ぎてしまったと思ったけど私は晴の横を通り過ぎて歩き出す。
一緒にいたいのは…の続きを聞きたかったけど怖くて無理だった。
私はもうあなたの隣にはいられない。
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ト音記号 - 面白かったです! season2も見ます! (2018年8月4日 9時) (レス) id: 3d84ac0722 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:cana | 作成日時:2018年7月11日 21時