この世界に来たからには楽しんでやるさ！【ONE PIECE】 (ページ5)

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「ねーちゃんはこの街初めてかい？」

私は声のする方に体を向けると、店のマスターらしき人に話しかけられた。

『ええ、まあ、…そんなとこです』

「この街は治安は良いし、海賊船の停泊を許可しているが、ここ最近は海賊同士の喧嘩が絶えなくてね。…この街歩く時は気をつけた方がいい」

『ご忠告ありがとうございます。』

私がそういった途端、店の扉が開き、外からガラの悪い男達が入ってきた。人数は4、5人だった

「邪魔するぜ」

「…アンタらかい」

マスターは一瞬で顔を顰めた。

「つれねぇな。せっかくメシを食いに来てやったのに」

「こっちは願い下げだ…さっさと食って出ていきな。」

「っけ！…おい女！さっさと酒持ってこい！」

「は、はい…」

さっき私のオーダーを取ってくれたお姉さんが奥に引っ込み、お酒のビンと樽のジョッキを持ってきた。

「ど、どうぞ…」

男達が入った事により、店のお客さんの視線が一気に集中していた。それに気づいた男の1人が怒鳴った

「あ？こっち見てんじゃねえよ！」

「ヒッ…」

集中していた視線は一瞬にして外れた。

「おい店のねーちゃん、こっち来て酌をしろ」

「あ、あの…！」

「海賊様の言う事が聞けないってのか？！」

『…海賊は神とか仏なんかじゃない。海賊は自由の象徴だよ。』

私は、男達に向かって聞こえないようにそう呟き、言った。

『離してください。女の人が嫌がっているでしょう』

「あぁ？！」

『…一方的にガンを飛ばさないでください。ご飯がマズくなる。』

「てめぇ…！」

男の1人が攻撃してきたのを私は避け、足を払って、お腹を殴った。

「ガハッ」

あれ、私なんで攻撃できるんだと疑問に思った。自分から首を突っ込んだものだが、生憎私は武道などを習ったことは無い。友達の部活の試合を応援した事はあるが、所詮はその程度だった。

『なんでだろ？』