頑張り屋さんに恋をした (ページ5)

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主役2人はお色直しで大変

「蓮くん、ちょっといい？」

マナミさんが僕に何か言いかけたけど

時間がなくて後でいいよって言われた

何か手伝うことでもあるのかな？

順調に式は進んで行き披露宴へと移った

『次はいよいよ奨くんの見せ場やね』

「緊張するようなこと言わないでよ、、」

とか言ってるけど完璧にこなすのが、うちの與那城なんです

「新郎のご学友からお祝いのスピーチをしていただきます。」

司会の人がそう言って

奨くんがマイクの前に立った

「コウスケくん、マナミさん、本日はおめでとうございます。
　ただ今ご紹介に与りました與那城奨です。
　本日はこのような華やかな席にお招きいただきまして、誠にありがとうございます。
　僭越ながら、友人代表としてひとことご挨拶させていただきたいと思います＿」

ほら、完璧じゃない

「奨くん、緊張してるっすね」

『え、そう？』

「いつもより手振りがデカいっす」

あー、なるほど

さすが純喜、よく見てるわ

一仕事終えた奨くんが戻ってきて

僕たちは披露宴を楽しんだ

マナミさんがご両親に宛てた手紙を読んだ時は本当に感動的で

うるっときたけど

「アカンわ...アカン..俺こういうのアカンわ」

「分かったから純喜、声でかいよ(笑)」

純喜は涙腺が決壊してて、奨くんが一生懸命なだめてた

『瑠姫はなんしよっと？』

「後のお楽しみです(笑)」

感動的な披露宴も無事に終わって

もうすぐ僕たちの出番

そう！二次会！！

今日のために沢山準備してきたんだから

張り切ってます

準備のために再び控室に向かうと

「めっちゃ感動したっす！！」

「泣いてるの見えたよ」

「マジっすか！」

興奮気味の純喜がずっと1人で喋ってて

瑠姫はずーっとスマホで新郎新婦の写真を撮ってた

純喜が持ってた二次会名簿を見ていたら

「私の従姉妹を2次会に誘ったんだけど、まだ会えてなくて
蓮くん、場所とか伝えてくれないかな？」

あー、さっきの話のことかな？

と思って任せて！と僕は控室を後にした

そこで出会ったのが

1人で座っていた

Aちゃんだった

そう、1番最初に会ったのは

僕だったんよ