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頭にあの時のことが蘇る
Aちゃんが髪を染めた時のことだ
その日疲れ切ってた僕は一駅乗り過ごして
いつもと違う駅に降りた
『やっちゃった、、』
カバンは重いし、足は痛い、早く寝たいなぁ
反対側のホームに向かうと
見覚えのある顔の女の子が入ってきた
『、、、従姉妹ちゃん？』
でもミルクティー色の髪じゃない
すごく落ち着いた、大人っぽい雰囲気だった
えっ、、、え？！
何回も確認したけど、やっぱりそうだ
話しかけようか、、でも
めっちゃドキドキする！！
そう思って、その時は何も言わなかった
川尻 蓮急にごめんね!従姉妹ちゃん、髪染めた?
Aなんで知ってるんですか?
川尻 蓮今日駅で見かけたんよ!
Aそうなんですね!
Aあの、このことはみんなに内緒にしてくれませんか?
、、そうだよね。
"奨くんのため"に染めたんだよね
1番に見れただけでも良かったと
悔しい気持ちに蓋をした
川尻 蓮従姉妹ちゃんは頑張り屋さんやけん、僕応援しとーよ!
でっかいハートのスタンプを送る
A蓮くんまさか、、何か知ってますか?
少し時間が空いて返ってきたメッセージ
そうなるよね〜、バレバレだったけど
A初めてなんです。ここまで誰かを好きになったのは
川尻 蓮そっか。素敵なことだね
A色々とお世話かけました
機械的な文字で表された言葉だけど
すぐ側で言ってくれてるような感覚だった
会いたいと思ってしまうような
必死に努力して、変わろうと頑張る人が言った言葉を
簡単に言うんじゃない
無駄におしゃべりを続けるあの子
「だから蓮先生」
『前にも言ったけど媚びられても困るし、それに本当の要件は何？』
笑顔が消えて行く
「なーんだ、バレてたんだ」
すると不敵な笑みを浮かべ
「ほんっとウザい。だから辞めて欲しくて」
結んでいた髪をわざと乱れさせ、服も着崩した
『何してんの』
「密室に呼んだのは先生だよね？襲われた状態の私が出て行ったら、、先生どうなっちゃうかな」
！！！？
「やめて！先生！！」
わざとらしく叫ぶと彼女は部屋を飛び出していく
止めようと後を追ったけど
部屋の外には大勢の人がいて
みんなの視線が僕に集まった
続く (更新停止中)
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作者名：はむぅ | 作成日時：2021年9月30日 20時
