頑張り屋さんに恋をした (ページ16)

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「蓮、紹介するわ。昔から連れの瑠姫」

『よろしくね、えーっと、、』

「白岩です。瑠姫って呼んでください」

『おっけ！川尻蓮です。』

やすぽんの幼馴染か、なんか意外

覇王と王子？面白い

やすぽんと瑠姫と3人で帰るこが多かった

『瑠姫はさ、同期で仲良い人いないの？』

「めっちゃ仲良い人はいないっすね。なんか距離置かれます」

『えー。そうなん？』

なんて大学の中庭を通り過ぎると

瑠姫の足がピタッと止まる

「どうした？いくぞ」

無言で遠くを見つめる、その先には

「どこ蹴ってんねん！」

グラウンドでもないのに数人でサッカーボールを蹴る人たちが

『ちょっと、マナー違反やね』

「あいつ、あの真ん中にいるやつ、同じ学科なんすよ」

『水色のシャツの人？』

「はい、、」

その先、瑠姫は何も言わなかったけど

ちょっと目が怖かった

「放っておいて行こうぜ、奨と待ち合わせしてるし」

また3人で歩き出そうとした時

「純喜！そこでやると邪魔だから。撤収、撤収！」

また中庭から何か聞こえてきた

『え、奨くんの知り合いなの？』

「さぁ、俺ぜんっぜん知らないけど」

3人でポカーンと見ていると

その"純喜"と呼ばれる人と奨くんが一緒にこっちに来た

「ごめん、ごめん。この人探してて遅くなった
紹介するね、俺の後輩の、、」

「河野純喜です！よろしくお願いします！！」

なんとも爽やかな、それでいて声の大きな人だろ

『よ、よろしく』

「蓮くんっすよね？！新歓のダンス凄かったっす！
惚れるかと思いました！ホンマに！」

おぉ、、

『それは、ありがとう』

後の2人を見ると

なんとなーく後ろ重心で、早く行こうと目で訴えてくる

「この後の予定にさ、純喜も連れてっていい？」

え！！？

「まぁ、いいけど」

こう言う類の話は中々断らないやすぽん

分かってた僕はいいけど

瑠姫は明らかに嫌そうだった

結局、5人でボウリングに行って

「なんでストライクばっかり何ですか！」

『コツを掴めば楽勝なんよ』

僕とやすぽんほ純喜の明るいパワーに慣れて

打ち解けられた

でも瑠姫は

「またガーターじゃん(笑)どうした」

「なんか乗り気になれないだけ」

やすぽんが話しかけても、ずっと暗くて

奨くんも凄く心配してた

間に挟まれる僕としては、結構いやーな空気感

「っしゃあ！！ストライク！」

純喜のでっかい声で目が覚めた

夢か

あの写真を見たからだ、絶対