ホワイトがーる！！ (ページ9)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,383 hit

こたもりページ9

.

ねえ
なに!?
既読早い
夜ひま?
え?
今日?
うん
なんで今日?なんで?

はあ、と携帯を机に伏せる。

年に数回しかないAからのお誘いやのに、よりによってひとりの仕事。

今日はてっぺん回るって言うてたし、絶対に無理やん。ほんまに泣きそう。

仕事終わったらAの家行ったらあかん?
会いたいのに仕事やねんもん、

これから返信ないし、なんなら既読無視。

あかんってことやんなあ、と項垂れながら仕事に向かう。

辛いから帰ったら速攻寝よ、。

結局仕事はてっぺん超えて家に帰れそうなんは1時前くらい。

「めっちゃ疲れた、、」

独り言にしては大きめの音量でマンションのオートロックに進むと人影がある。

って、ん？

「A？、」

『あーーー！もうおっそいねん！！後ちょっとで帰るとこやったわホンマに！！』

「え？、なんで？、、」

『会いたいって言うたんそっちやん』

「で、でもいつもは無視やん！そんなん！なんで！？」

『なんでなんでうるさい、はよ入れて』

ほら、早くってまだ少し寒そうにするAを見て、とりあえず部屋に上がるためにオートロックを解除した。

エレベーターでも特に話すことも無く風呂沸かしてはよ寝よとか言い出す始末。

え？ほんまになんで？

『お邪魔します』

「どーぞ」

『風呂沸かしていい？』

「ええよ、俺やるから」

『ええから、座っとき』

変に甘やかしてくれるAに少し違和感を感じつつも、こんな機会滅多にないから全力で甘えてみる。

「ありがとう、新婚さんみたい」

『アホちゃう(笑)』

いつもなら、うっさいねんシバくぞと言われてもおかしくない発言やのに、

ほんまにどうしたん！？

「どうしたん？A」

『なにがよ』

「なにがって、なんか今日変やん！」

『何言うてんねん』

なんもないよって言って風呂沸かしに消えたA。

疑問が残ったままスマホを開いたら1件の通知が。

淳太最近のんちゃん忙しくて会えてへんから、会いに行ったらなって言うてた
ほんまは自分が会いたかってんで
ツンデレやな

待って、ニヤケが止まらん。

風呂を沸かし終わったAにどんな顔をしようか。

ツンデレな俺らの姫はやっぱり可愛い。

.