だんだん息ができなくなる ページ21
.
帰ってすぐハンソルくんに夏祭りのことをラインすると、「良かったじゃん。俺はいいよ！」と返ってきた。
その日の夜、バイトが終わってすぐ帰宅したハンソルくんが、またシャンプーの良い匂いをさせて私の部屋にやってきた。
「ミンギュに夏祭りのグループに招待されたから、Aも招待するね」
ピコンと通知が鳴り、グループに入るや否や
“ Aちゃん、さっきぶり！(ニコニコの絵文字)”
とミンギュくんからのメッセージが届く。
「今日は、ありがとう…っと」
送信すると、すぐについた既読3の文字。今隣にいるハンソルくんと、ミンギュくん、そしてソクミンくんが見たようだ。
招待中の欄には、ミンハオくんと思われるアカウントがあって、それだけで頭の中がジリジリする。
ハンソルくんは震えてるよ、歯が鳴ってるよ、と笑ってくる。こんな姿、ハンソルくんじゃなきゃ見せられない。
「あ、ミンハオ入った」
「ひえ！？う、うそ！？」
「ほら」
“ミンハオ が参加しました”
「あああ、本当だ…ほん、これ、ほんも？の？」
「うん。本物だよ」
「うわあああ…」
「個人で追加しないの？」
「で、できるわけないよ…同じグループに入ってるってだけでなんかもう、ごちそうさまです…」
“7/27 何時にどこで集合にする？”
と、ソクミンくん。
“俺らはいつも17時半くらいには行ってたよ”
“じゃあハンソル達に合わせよ！場所は？(考える絵文字)”
“それはまたその時連絡すれば良くない？”
“それもそうだね。ミンハオ、遅れるなよ？”
“わかってるよ”
ああ、この短い言葉に、どれだけ私の心臓がうるさく音を立てていることか。
ミンハオくんは絵文字を使わないし、一言で返すんだなあ…思った通りだ。
反対に、ミンギュくんは絵文字をよく使う。ソクミンくんは文面も丁寧で優しいし。
「A、泣きそう」
「だ、だってミンハオくんが…」
「大好きなんだね、あいつのこと」
ハンソルくんが頭を撫でてくれる。ふわふわって。
この前ミンハオくんに撫でられた時のことを思い出す。ミンハオくんはもう少しぎこちなかったなあ…考えれば考える程赤くなる顔。
「うん、大好き、みたい…」
ミンハオくん。
ミンハオくん。
ミンハオくん。
その時の私の頭の中は、ミンハオくんでいっぱいいっぱいだった。
.
ラッキー夏休みセット
スングァンくんと浮き輪
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おはむ(プロフ) - ハフィントンポストさん» コメントありがとうございます！！あまりこの二人メインの小説は無いですよね！そう言って頂けて嬉しいです(^^)チャイナペン様でしょうか？機会があればジュンくんも出せたらと思っています！ (2019年1月25日 21時) (
レス) id: c8a5407516 (このIDを非表示/違反報告)
ハフィントンポスト(プロフ) - 読み始めたばっかりなんですけど、ハオちゃんとハンソルんの名前見てww発狂しましたwwあまりこの二人の小説が無くて、丁度此処にいいものが見つけれて私は嬉しいです。 (2019年1月17日 20時) (レス) id: b852baaf97 (このIDを非表示/違反報告)
おはむ(プロフ) - とうふさん» お優しいお言葉くださいましてありがとうございます(ToT)そんな風に仰って頂けると、本当に頑張れます！！これからの恋の展開にご期待くださいませ(*^^*) (2018年3月10日 23時) (レス) id: 95a3bb9723 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ - すごく素敵な作品に出会えて感動しました。お話の雰囲気や文章の書き方など、とてもお上手ですね。更新楽しみにしてます。頑張ってください！ (2018年3月10日 0時) (レス) id: 51d4244c95 (このIDを非表示/違反報告)
おはむ(プロフ) - さめさん» はじめまして〜！言葉が出ないなんて…ありがとうございます（涙）とっても励みになります！！頑張りますね！！！(*^^*) (2017年8月27日 20時) (レス) id: b7e2fa196d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おはむ | 作者ホームページ：http://nanos.jp/loveinidlenes00/
作成日時：2017年8月9日 17時
