自信ならおれがあげるのに ページ12
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「Aが授業遅れるなんて珍しいね」
さすが幼なじみ。私の変化にいち早く気づくとは。
今まで５分前行動を心がけていただけに、高校に入って初の遅刻は結構ダメージが大きい。幸い古文の先生は来るのが遅めだったので、授業自体は間に合ったけれど。
今日は久々に、小さい頃よく遊んでいた公園に来た。
二人では広すぎた砂場も、背の高かった滑り台も、鉄棒も、今では全部が小さく見える。唯一乗れるのはブランコくらいだろう。
ハンソルくんが先にブランコに座ったので、背中を押すと、「おわっ」と慌てた声を出して、すぐ笑う。はあ、落ち着く。
「ミンハオくんがハンソルくんみたいだったら良かったのに…」
「なに急に(笑)」
「私ダメなんだよね…ミンハオくんが目の前にいるとなんていうかこう、心臓がうるさくなっちゃって。呼吸もままならないし」
まるで、ミンハオくんという世界に溺れて抜け出せなくなってしまったかのようだ。
「それが好きってことだよ。Aもわかってきたでしょ？ただの憧れじゃないって」
「うん〜…でもなあ…」
「ん？」
「ミンハオくんと私は、住む世界が全然違う気がする」
ミンハオくんはどちらかというと自由で、自分の気持ちに正直に生きている人。
授業も気分で出たり出なかったりだろうし、お医者さんから言われても、自分が大丈夫だと思えば学校にも来る。
だけど、私はその反対で、規則に縛られて融通が効かない所があるし、人から言われたことは何としてでも守ろうとして頑固になってしまう。
全然違うなあ…悲しくなってくる。
「A、それは違うよ」
「違う…？」
「住む世界が違うなんて誰が決めたの？同じ地球で、同じ国で、同じ空気を吸って生きてるんだよ、俺たち」
「そう、だけど…」
「もっと自信持ちなよ」
自信、か。
「ミンハオくんはどんな女の子が好きなんだろう…？」
もし、ミンハオくんの好みの女の子に近づけたら、私も少しは自信がつくかもしれない。
「私、ちょっと調査してみる！明日から！」
「…Aはそのままでいいと思うけどな」
「うん？なんて？」
「ううん。頑張って」
「うん！ありがとうハンソルくん！！」
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おはむ(プロフ) - ハフィントンポストさん» コメントありがとうございます！！あまりこの二人メインの小説は無いですよね！そう言って頂けて嬉しいです(^^)チャイナペン様でしょうか？機会があればジュンくんも出せたらと思っています！ (2019年1月25日 21時) (
レス) id: c8a5407516 (このIDを非表示/違反報告)
ハフィントンポスト(プロフ) - 読み始めたばっかりなんですけど、ハオちゃんとハンソルんの名前見てww発狂しましたwwあまりこの二人の小説が無くて、丁度此処にいいものが見つけれて私は嬉しいです。 (2019年1月17日 20時) (レス) id: b852baaf97 (このIDを非表示/違反報告)
おはむ(プロフ) - とうふさん» お優しいお言葉くださいましてありがとうございます(ToT)そんな風に仰って頂けると、本当に頑張れます！！これからの恋の展開にご期待くださいませ(*^^*) (2018年3月10日 23時) (レス) id: 95a3bb9723 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ - すごく素敵な作品に出会えて感動しました。お話の雰囲気や文章の書き方など、とてもお上手ですね。更新楽しみにしてます。頑張ってください！ (2018年3月10日 0時) (レス) id: 51d4244c95 (このIDを非表示/違反報告)
おはむ(プロフ) - さめさん» はじめまして〜！言葉が出ないなんて…ありがとうございます（涙）とっても励みになります！！頑張りますね！！！(*^^*) (2017年8月27日 20時) (レス) id: b7e2fa196d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはむ | 作者ホームページ：http://nanos.jp/loveinidlenes00/
作成日時：2017年8月9日 17時
