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『話したい事、あるの』
真っ直ぐ目黒の目を見てそう言うと、少し体をこちらに向けてじっと見つめ返された。
『私、目黒と再会した時本当にびっくりしてどうすれば良いか分からなかった。…今も挙動不審になってると思うんだけど』
目黒「…うん」
『家の事や、お父さんの事、色々話を聞いて私の前からいきなりいなくなっちゃったのも事情があったって分かって…それまでは何も知らなかったからずっと何でって思ってて』
小さく返事をしながら静かに話を聞いてくれる目黒。
『でも、話聞いて改めて思ったの。理由も無くいなくなる様な人じゃない。目黒は優しい人だから』
目黒「…優しくないよ」
『優しいよ目黒は。優しすぎるくらい。私が泣くの分かってて言えなかったのかなって』
目黒の大きな瞳がゆれる。
『私、色々考えすぎてずっと立ち止まってた。…ううん、臆病なだけ。目黒に気持ち伝えるのが怖くて』
一番伝えたい事、伝えなきゃ。
『好き。目黒の事。
ずっとずっと、目黒の事が好き』
あの時、言葉に出来なかった返事。
今度は私から伝えたい。
…もしも、今はあなたの気持ちが違っていたとしても。
目黒「マスター、お会計」
『…え？』
目黒「ほら行くぞ」
……えぇ？？？
突然立ち上がってさっとお会計を済ます目黒。
呆然とする私を立ち上がらせ、右手を繋がれる。
暖かい左手に引かれながらそのままお店を後にした。
無言のまま手を引かれながら歩き続ける事5分。
目の前に現れたのはお洒落な煉瓦造りのマンション。
迷う事なく中に入ると、エレベーターに乗り込む。
エレベーターが上がる間も手は繋がれたまま。
音が鳴り止まった。
広がる廊下を進み、角部屋に到着すると鍵を差し込みドアを開けた。
目黒「…ここ俺んち。中で話してもいい？」
もうここまで来たら断る理由も無いのに。
そうだ、目黒ってこういう強引な所もある人だった。
コクンと頷いて一緒に部屋へと入った。
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mamemiya(プロフ) - minさん» コメントありがとうございます。楽しみにしていただけるのが一番幸せです。番外編もお楽しみくださいませ。 (2022年10月25日 20時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - 雫さん» ありがとうございます！アフターストーリーも試行錯誤しながらですが楽しんでいただける様頑張ります_φ(･_･✨ (2022年10月25日 20時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - sakiさん» 引き続き番外編を展開予定ですので引き続きお楽しみくださいませ。いつもコメントありがとうございますm(_ _)m✨ (2022年10月25日 20時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - 完結おめでとうございます。毎日更新がないかワクワクしていたと同時にもうすぐ終わってしまうのではないかという寂しさもありました。2人のAfter story楽しみにしています😆 (2022年10月24日 12時) (レス) @page36 id: 56b5a4720c (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 完結おめでとうございます！康二くんも沙耶ちゃんも幸せになってほしい！ふっかさんこれから絡むのでしょうか？番外編楽しみです🥹 (2022年10月24日 7時) (レス) id: 760b825a9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2022年10月9日 19時
