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『あはは、それやばいね』
向井「ほんまやで？ほんまやからね」
美味しいご飯に、気楽に話せる空気感。
時間が過ぎるのも忘れて楽しんでいた。
チラッと時計を見ると思ったより遅い時間。
向井「あ、結構良い時間やったね。明日も仕事？」
向井君も気づいたのか腕時計に目をやった。
『明日は遅番だから大丈夫だよ。何ならこの後帰ってからも呑んでるかも。笑』
向井「あはは、この前も思ったけどほんまにお酒強いねんな。全然顔に出えへんのすごいわ」
『可愛げないって言われちゃうけどね』
向井「なんで？ええやん！可愛いと思うで。俺の周りでも強いのめめくらいやからなぁ」
多分無意識に。
向井「そうや、めめ確か今日沙耶ちゃんとご飯行く言うてたな。めめ無口やからちゃんと話せてるか心配やわ」
向井君が何の気なしに出した目黒の名前。
向井「…Aちゃん？」
『あ…ううん。お手洗い帰る前にちょっと寄ってくるね。すぐ戻るから』
何かもう私色々ダメだなと日に日に思う。
沙耶にも向井君にもちゃんと話せないで、こうやって名前を聞くだけで変に反応しちゃって。
目黒に気持ちを伝えるのも聞くのも怖くて。
何も進まないまま時間だけ過ぎてるのは
自分が一番分かってるのに。
『お待たせ。ごめんね』
個室に戻ると、椅子に座ったまま私を見上げる向井君。
何も言わずにジッと見てくるから
『…？』
向井「…良かった」
『え？』
向井「いや、…何かAちゃんそのまま酔って帰っちゃったんちゃうかなって。笑」
予想外の言葉に思わず顔を顰めて笑うと、冗談やってと向井君も楽しそうに笑った。
外に出て、駅までの道をまた2人で歩く。
さっきまで暖かかったから外の寒さに改めて驚く。
当たり前か、もうすぐクリスマスだもんね。
向井「時間あっという間やったなぁ。Aちゃん話しやすいからついたくさん話しちゃったわ」
『ふふ、昔の失敗話とかもね？』
向井「あかんてあれは！すぐに忘れて」
向井君の言葉に笑いながら視線を前にやった時
暗くて、よく見えないけど
あの後ろ姿。
あと少しで駅前の大通りに出る小道。
先に店から出た相手に、後から出てきて駆け寄って
背の高い相手を手招きして
手招きされた相手に身長を合わせて体をかがめた瞬間
近づいたコートの裾を引っ張って
2人のシルエットが重なった。
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mamemiya(プロフ) - minさん» コメントありがとうございます。楽しみにしていただけるのが一番幸せです。番外編もお楽しみくださいませ。 (2022年10月25日 20時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - 雫さん» ありがとうございます！アフターストーリーも試行錯誤しながらですが楽しんでいただける様頑張ります_φ(･_･✨ (2022年10月25日 20時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - sakiさん» 引き続き番外編を展開予定ですので引き続きお楽しみくださいませ。いつもコメントありがとうございますm(_ _)m✨ (2022年10月25日 20時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - 完結おめでとうございます。毎日更新がないかワクワクしていたと同時にもうすぐ終わってしまうのではないかという寂しさもありました。2人のAfter story楽しみにしています😆 (2022年10月24日 12時) (レス) @page36 id: 56b5a4720c (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 完結おめでとうございます！康二くんも沙耶ちゃんも幸せになってほしい！ふっかさんこれから絡むのでしょうか？番外編楽しみです🥹 (2022年10月24日 7時) (レス) id: 760b825a9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2022年10月9日 19時
