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店を2人で出て、駅までの道を歩く。
人1人分の距離を空けて特に会話も無い。
歩くのが遅い私に合わせてゆっくりとした歩幅で歩いてくれてることに途中で気づく。
ちらっと目黒を見ると、私の視線に気付いたのかこちらに視線を移す。
思わずパッと視線を逸らした。
目黒「…あの時」
突然足を止めた目黒。
先に進んだ足を私も止めて目黒の方を振り返る。
目黒「母さんから関西に引っ越してこいって言われたんだ。子供が1人で生きていけるわけないからって」
真っ直ぐな目黒の視線。
何も言わずに私も見つめ返す。
目黒「絶対行かないって言ったけど、いとこからもその方が良いって言われた。お金はあっても未成年が1人では生きてはいけないし、独り立ちするその時まではそうした方がお前のためだって」
震え始めた手を必死で握った。
目黒「…悪かった。何も言わずにお前の前からいなくなって。今さらこんな事聞かされても困るよな」
苦しそうに笑う目黒。
目黒「こんな事言う権利なんて無いと思うけど、俺はお前に幸せになって欲しいと思ってる。…康二ならきっと一緒にいて笑顔になれるから。少しでも良いなと思ってくれてるなら…応援するから」
何も返事をせず黙り込む私を見て、
じゃあ、俺こっちだからと背を向ける目黒。
少しづつ遠ざかる背中。
私の幸せを願ってる。
…私の幸せって何？
それは私が決める事じゃないの？
事情は分かったよ。
何でいきなり私の前からいなくいったのか。
でも、何で今の私の幸せをあんたが勝手に決めようとするのよ。
『…ふざけんな！！！』
どこからこんな声が出るんだというくらいに
夜の街に響いた私の方。
振り向いた目黒にツカツカと距離を詰める。
勢いよく近づいた私に少しのけぞる目黒。
ヒールを履いてたけどまだまだ上にある目黒の顔。
『私の幸せを勝手にあんたが決めないでよ！！
……っ…。それに…心配したんだからね、いきなりいなくなって！！』
コートの襟を掴み、引き寄せて思いっきり叫ぶように思いをぶつけた。
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mamemiya(プロフ) - minさん» コメントありがとうございます。楽しみにしていただけるのが一番幸せです。番外編もお楽しみくださいませ。 (2022年10月25日 20時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - 雫さん» ありがとうございます！アフターストーリーも試行錯誤しながらですが楽しんでいただける様頑張ります_φ(･_･✨ (2022年10月25日 20時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - sakiさん» 引き続き番外編を展開予定ですので引き続きお楽しみくださいませ。いつもコメントありがとうございますm(_ _)m✨ (2022年10月25日 20時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - 完結おめでとうございます。毎日更新がないかワクワクしていたと同時にもうすぐ終わってしまうのではないかという寂しさもありました。2人のAfter story楽しみにしています😆 (2022年10月24日 12時) (レス) @page36 id: 56b5a4720c (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 完結おめでとうございます！康二くんも沙耶ちゃんも幸せになってほしい！ふっかさんこれから絡むのでしょうか？番外編楽しみです🥹 (2022年10月24日 7時) (レス) id: 760b825a9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2022年10月9日 19時
