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走ってきたタクシーに目黒が手をあげると、女の人は距離を詰めて腕を絡ませる。
でも、目黒は相手の顔を見ずにその手を振り払った。
一度も相手を見ようとせず、女の人がタクシーに乗って去っていった方向と反対側に歩いていった。
一体さっきのは何だったのだろうか。
地下鉄に揺られながら窓の外を見る。
ポケットからスマホを取り出すと、さっき開いていた沙耶とのトーク画面のままだった。
また話聞くね、とだけ返信してもう一つ画面を開く。
目黒：何か起こる前にちゃんと周りに相談しろよ。
お礼を返信してからは何もやり取りは無い。
もしかして相手いたりする？
たまたま見かけて
一度打った文字をすぐに消す。
何送ろうとしてるの私。
気になる、けど。
これ(メッセージ)で聞く事じゃないか。
開いた画面を閉じて、また窓の外に目を向けた。
沙耶「Aはさ向井君とどうなったの？」
仕事終わり沙耶に誘われて久々に2人でご飯に来た。
沙耶「ご飯、誘われたんでしょ？」
テーブルの上で両手を組んで体を乗り出す沙耶。
『うん。来週行こうかって』
好きな食べ物何？って連絡があって、2人でご飯に行く事になった。
沙耶「ふふ、向井君も積極的だね〜。私も頑張んなきゃな」
楽しそうに笑う沙耶。
あ、目黒君から返信来てたとスマホに目を向ける。
『…沙耶』
沙耶「んー？」
『あの、さ。えっと…』
その時、私の正面にあった店のドアが開いて
入ってきた人物に驚いて言葉が止まってしまった。
いきなり黙り込んだ私に沙耶がスマホから顔を上げる。
沙耶「…A？どしたの」
『あ…ううん！ごめん何でも無い』
沙耶に気づかれないようにもう一度目をやると、目黒とこの前一緒にいた女性が奥の方の席に案内されている所だった。
丁度ここからは死角になる席。
沙耶「そろそろ良い時間だしお会計する？」
『そうだね、そうしよっか』
今は、沙耶が気付かないように店を出た方が良い。
流行る鼓動を抑えて何とか冷静を保って２人店を出る。
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mamemiya(プロフ) - minさん» コメントありがとうございます。楽しみにしていただけるのが一番幸せです。番外編もお楽しみくださいませ。 (2022年10月25日 20時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - 雫さん» ありがとうございます！アフターストーリーも試行錯誤しながらですが楽しんでいただける様頑張ります_φ(･_･✨ (2022年10月25日 20時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - sakiさん» 引き続き番外編を展開予定ですので引き続きお楽しみくださいませ。いつもコメントありがとうございますm(_ _)m✨ (2022年10月25日 20時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - 完結おめでとうございます。毎日更新がないかワクワクしていたと同時にもうすぐ終わってしまうのではないかという寂しさもありました。2人のAfter story楽しみにしています😆 (2022年10月24日 12時) (レス) @page36 id: 56b5a4720c (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 完結おめでとうございます！康二くんも沙耶ちゃんも幸せになってほしい！ふっかさんこれから絡むのでしょうか？番外編楽しみです🥹 (2022年10月24日 7時) (レス) id: 760b825a9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2022年10月9日 19時
