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無事に撮影を終えてスタジオを後にすると、建物の入り口の所に立って笑顔で手を振る姿。
花川さんの姿は無かった。
「お疲れ様です！」
『お疲れ様、です』
「どこ行きますか？好きな食べ物あります？？」
『あ、あの！』
キョトンとした顔を向けられる。
『あの、どうして私と？』
「え？」
『どうして私とご飯に？』
「え、橋本さんと仲良くなりたいからですよ！」
仲良く、って。
”私、水瀬さんと友達になりたくて！”
高校の時と同じ瞳で、真っ直ぐと見つめられて
思わず目を逸らした。
それ以上は何を言っても意味が無くて
腕を引かれて、既に里穂が予約していた個室の居酒屋に入る事になった。
向かい合わせに座って、ビール片手に乾杯をする。
「橋本さんって、今年27歳ですよね？私同い年なんです」
『そう、なんですか』
「デビュー作の声優されてたアニメ、見ました。私あれの原作の大ファンで。基本原作のアニメ化反対派なんですけど、橋本さんの声はまさにヒロインそのもので！」
テーブルに両手をついて前のめりで勢いが凄い。
ありがたい事とは思いつつ、勢いに圧倒されて苦笑いを返す。
『綾瀬さん…は、出版社で働かれてるんですか？』
「はい！女性誌の担当してて。ほら、さっき一緒だった花川紗理奈。彼女が専属の雑誌も担当してるんです」
そうだったんだ。
里穂の表情はとてもイキイキしてて、仕事が好きなのが伝わってきた。
ひとしきり仕事の話を聞いた後、ふぅっと息を吐いた里穂。
「…私、橋本さんにはとても感謝してるんです」
『…え？』
突然、そう言ってグラスを机に置いた。
「色々上手くいかなくて、人生どん底ーって時にたまたまテレビから聞こえてきたのが橋本さんの声で。自分でもよく分からないんですけど、凄く惹かれて」
さっきの笑顔とは違う、真剣な表情。
「橋本さんを見てると凄く元気をもらえるんです。女優さんにそんな事感じたの初めてだったんですけど、作品を通して勇気をもらえるっていうか」
「でね！実は、隠す事じゃないと思うんで言っちゃうんですけど、今橋本さんが共演してる人に私の幼馴染がいて。流石に会いたいって頼むのは無理かなーって諦めてたんですけど、まさか今日会えるなんて思わなくて！これはもう神様がくれたチャンスだって」
幼馴染。
胸が、ドキンと鳴る。
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mamemiya(プロフ) - 9ozGwlWp1FwmuQ6さん» お気遣いありがとうございます🙇✨不定期ではありますが、楽しんでいただける様頑張ります🙌 (2月23日 20時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - kana0223さん» 待っていてくださって嬉しい限りです。目まぐるしい展開ですが、楽しんでいただけると嬉しいです( ˊ̱˂˃ˋ̱ )✨ありがとうございます！ (2月23日 20時) (レス) @page25 id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
9ozGwlWp1FwmuQ6(プロフ) - 更新嬉しいです！すごく大好きなお話なのでこれからも楽しみにしてます！mamemiyaさんの無理のない範囲でよろしくお願いします🥺 (2月23日 20時) (レス) id: 7a9b862c91 (このIDを非表示/違反報告)
kana0223(プロフ) - 更新、楽しみに待ってました！今後の展開も楽しみです (2月23日 19時) (レス) @page24 id: 4dcf6e8975 (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - アーヤさん» コメントありがとうございます😃！これからも楽しんでいただける様に更新頑張ります💪✨ (10月21日 19時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2024年10月19日 23時
