12. 深澤side ページ12
深澤side
深澤「あの、この前話したコーヒーのテイクアウトの事なんですけど」
『はい』
深澤「今日これからお願い出来たりしますか？20人分くらいになるんですけど」
『えっと…はい、大丈夫ですよ。30分後くらいには用意出来ます』
ガサガサと電話の奥で聞こえた音。
何かを確認してくれたのだろうか、少し考えた声が聞こえた後オッケーの返事が返ってきた。
深澤「ありがとうございます！今日近場にいるので30分あれば行けると思います」
『分かりました。ありがとうございます。
結構量あると思いますけど、お一人で大丈夫ですか？？』
あ、そうか。
そうじゃん俺1人じゃ持って帰るのは厳しいな。
廊下から部屋を覗くとメンバーはほぼ全員揃っていた。
深澤「大丈夫です！何人かで向かいます。あ、あともし大丈夫だったらなんですけど、ケーキも一緒に何個か頼めますか？」
『かしこまりました。ケーキでしたら今日だとこの前のモンブランとアップルパイが多めにありますよ。あとはチョコケーキも』
この前モンブラン頼んだの覚えててくれたのか。
それだけの事なのに何だか嬉しかった。
深澤「じゃあケーキはまた直接頼みます」
『はい。ではお待ちしてますね』
お気をつけて、と最後に添えて切れた電話。
切れた画面をゆっくり見つめる。
岩本「…終わった？」
深澤「おわっびっくりした」
岩本「ごめんごめん。頼み終わった？」
飯はもう別で頼んどいたから、と話す照。
深澤「よし、じゃあ照ちょっとついてきて」
岩本「え、どこに？」
深澤「あとなべと阿部ちゃんも」
岩本「何だよどこ行くんだよ」
不思議そうな顔をしてこちらを見る照を横目に
楽屋でくつろぐ数名を手招きした。
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2023年1月29日 1時
