コタキ日和。 (ページ11)

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望『、、お前誰？』

流『ん～、Aの友達』

望『なんで名前呼びなん』

流『え、なんでやろ、知らん』

あからさまに態度が悪い小瀧。

A「さっき偶然会ったんよ、！！」

慌てて補足するけど、

小瀧の機嫌が治る様子もなくて。

流『なんなん？なんでそんな怒っとるん？』

流『、、あ、もしかしてAが泣いてたんもこいつのせい？』

望『は？？？？？』

A「いや、あの！！りゅうせい違くて！」

望『なになに、そっちも名前呼びなん？』

あ～、やらかし？た？

A「え～っと、まあそうねんけど、」

そんなとこいちいち言われたら話が進まん、、！

A「とりあえずわたしが泣いてたんは映画！！」

A「わかった？！」

思わずイライラして強い口調になってしまう。

流『あ～、なるほど！』

勝手に納得したように頷いたりゅうせいは、

よかったよかった、

なんてほっぺをむぎゅって掴んでくる。

、、こいつほんま空気読めへんな、、？

案の定、小瀧は不満気な顔で

わたしとりゅうせいを引き剥がすと、

望『俺のやから』

ってなんともキザな言葉を投げ捨て、

強引にわたしの手を引いて大股で歩き出した。

ずんずん歩いてく小瀧の足幅に合うわけもなく、

何回も転びそうになる。

A「ちょ、小瀧まって、転ぶ！」

少しでもスピードを緩めてほしくて叫ぶけど、

小瀧は全く耳を貸す気なんてない。

、、ちょっとぐらい気使ってくれてもいいのに。

りゅうせいと話してただけなんに

そんな怒る？？

毎休み時間、女子に話しかけられて嬉しそうなんは

どこの誰でしょう？

、、、もう、いつ止まってくれんねん！！！

A「ねえ！小瀧ってば、！！」

なんか色々爆発しそうになって、

思わず繋いだ手をぶんぶん振りながら叫ぶ。

すると、ピタッと、小瀧の動きが静止した。

望『、、ごめん』

ポツリと呟いた小瀧は、

くるりと私の方を振り返る。

望『あんなに怒るつもりとちゃうかってんけど、』

望『なんかあいつとお前が仲良さそうに喋っとるんみたら耐えれんくて』

めっちゃ眉をさげて

申し訳なさそうに見つめてくる。

、、そんな顔されたら

さっきまでのモヤモヤなんてどっかいったよ。

A「ふふっ、ヤキモチ？笑」