冷たい手-1-【紫】 (ページ36)

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押し付けられた胸からは落ち着いた口調とは裏腹に、ドクドクと早く響く心臓の音が聞こえて少し笑ってしまった

望「・・笑うなや。笑

濱ちゃんのこと・・俺に相談してもええから。何でも聞けばいい。
・・・やって俺らのこと教えてほしいんやろ？笑」

そっと離れて望くんを見上げると
恥ずかしそうな、困ったような顔をしてこちらを見ていた。

『・・・ありが・・とう。でも、私・・・』

望「Aちゃんが濱ちゃんのこと・・気になってんのはわかってる。
まぁ・・相談役でも友達・・でもええわ。笑
それなら俺とも話してくれる？」

『・・・ありがとう。望くんは優しいね。』

望「＿＿っ。
ま、濱ちゃんに振られた時は俺がしゃーないから慰めたるわ。笑」

『！？な、なんでそんなひどいこと言うのよー！
振られるとか・・す、好きっていうのも今気づいたばっかりなのに・・・///』

望「っ・・・はいはい！顔赤なってんでぇ！笑」

風邪ひくからはよ帰るぞ！と背を向け歩き出す望くんのあとを急いで追いかける