冷たい手-1-【紫】 (ページ29)

今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:44,992 hit

29) ページ29

「うんまぁぁぁー！」

「おいしぃぃぃー！」

この状況を誰がうまく説明できるだろうか・・・

目の前には美味しそうにビールを飲む実花と照史くんの姿。
そしてその横で不機嫌そうな望くん・・・

そして・・・

火のついたバーベキューコンロでお肉を焼く私と・・・濱田さん。

照「いやぁ～でもこんな偶然あるんやね！
濱ちゃんの知り合いがたまたま隣のヴィラに泊まってるやなんて！笑」

実花「いや、ほんと！すごい偶然！
さっき玄関で会った時の二人の顔！笑
照史くんにも見せてあげたかった～！笑」

いつの間にそんな仲良くなったのか実花と照史くんは打ち解けていた。

さっき助けを求めにお隣のヴィラに行くと望くんの後ろから突然濱田さんが出てきてお互いビックリしたけど、
改めてコンロの火がつかないと言うと奥にいた照史くんも出てきてみんなでつけに来てくれることになった。

それから実花がつけてくれたお礼もかねてぜひ一緒にバーベキューでも！となったのだ・・・

照「実花ちゃんたちのコンロも無事！火がつき！
そしてこうして一緒にお食事させていただけることになりました！

よし！このご縁に感謝ということで乾杯いたしましょう！」

ほら、はよグラス持って！とみんなに指示を出し、
照史くんの「かんぱ～い！」の言葉に合わせてみんなでグラスを上げた。

「ごめんな？笑
こんな急に一緒にバーベキューすることになって困ってるやろ？笑」

隣に立ち、申し訳なさそうに話す濱田さんに私は慌てて頭を横に振る。

『いえいえ、こちらの方こそ突然すいませんでした。
まさか、こんな所で会うなんて・・・
でも、みんなでこうして食事が一緒にできて嬉しいです！
ほんとは女二人で少しさみしかったので。笑』

恥ずかしいからみんなって言ったけど、濱田さんにまた会えたことが嬉しかった＿＿

「///あ、えっと・・肉！肉もっと焼くな！」

『あ、私しますよ！濱田さんさっきからずっと焼いてくれてますし。』

「ええから、ええから。Aちゃんは座って食べてて？な？」

そんな優しく言われると従うしかない・・・///

ありがとうございます///。と言って望くんの前の椅子に座った。